7月6日(月)学習の「質」も「量」も、段階的に積み上げを!~学校からの宿題でなく、家庭で取り組む家庭学習へ~
- 公開日
- 2026/07/06
- 更新日
- 2026/07/04
学校長より
家庭学習というと、「毎日出された宿題を終わらせること」が大切だと思われがちです。もちろん、学習習慣を身に付けることはとても重要です。しかし、それはゴールではなく、自ら学び続ける力を育てるための第一歩でもあります。
文部科学省が公表した**「改訂学習指導要領に向けた論点整理」では、子どもたちが「生涯にわたって主体的に学び続け、自らの人生を舵取りすることができる力」を育むことが重要な方向性として示されています。また、その具体策の一つとして、「家庭学習の内容を自律的に決められるような段階的指導(家庭学習はじめ学習習慣の確立を含む)」**が明記されています。
本校でも、この考え方を踏まえ、子どもの発達段階に応じて、学習の量だけでなく、学習の質も少しずつ高めていくことを大切にしています。
まず低学年では、毎日机に向かう習慣を身に付け、先生から示された課題に丁寧に取り組むことを目標にします。この時期は、「家庭で学ぶことが当たり前になる」ことが何よりも大切です。学習量を少しずつ積み重ねながら、基礎・基本をしっかり身に付けていきます。
中学年になると、学習量を増やすだけでなく、見通しをもって計画的に学ぶ力を育てていきます。例えば、単元テストの日程が分かったら、「今日は漢字を復習しよう」「明日は計算問題を重点的に練習しよう」と、自分で予定を立てながら学習します。テストから逆算して準備する経験を重ねることで、学習の質が高まり、自分で考えて行動する力も育っていきます。
そして高学年では、自分の課題や興味・関心に応じて、学習内容そのものを選べるよう支援します。「割合が苦手だから重点的に復習しよう」「社会で学んだ歴史についてさらに調べてみよう」と、自分で必要な学習を判断し、計画し、振り返りながら進める姿を目指します。まさに、論点整理が示す「家庭学習の内容を自律的に決められる姿」へとつながる段階です。
ご家庭では、ぜひ「宿題は終わった?」という声かけに加えて、「今日は何を頑張ることにしたの?」「テストまでにどんな計画を立てているの?」「どうしてその勉強を選んだの?」と聞いてみてください。答えが完璧でなくても構いません。自分で考え、言葉にする経験そのものが、自律した学びを育てます。
これからの社会では、正解を教えてもらうだけでなく、自分で課題を見つけ、必要な情報を集め、学び続けていくことがますます求められます。中学校では、定期考査のひと月前を切ってから出題範囲が示され、そこに向かって自分で学習の見直しを行う必要があります。だからこそ本校では、低学年で学習習慣を築き、中学年で見通しをもって計画的に学ぶ力を育み、高学年で自分に必要な学びを主体的に選ぶ力へとつなげることを目指しています。
「学習の量」を積み重ねることと、「学習の質」を高めること。その両方を段階的に育てることが、将来にわたって主体的に学び続け、自らの人生を切り拓く力につながると考えています。
2学期より、家庭学習は子どもと家庭が自分(たち)のために自主的・主体的に取り組むものとの意識をより強くもっていただきます。
ご家庭の学習環境を整えるのは保護者の役割です。夏季休業期間を活用して家庭学習のための環境整備をすすめてください。そして、お子さんの挑戦を温かく見守り、応援していただければ幸いです。
関連HP投稿
○6月26日(金)「覚えたつもり」を「使える力」に変えるために(エビングハウスの忘却曲線から考える家庭学習の役割)