学校日記

7月7日(火)不安や怒りは「心のコップ」があふれたサイン

公開日
2026/07/07
更新日
2026/07/05

学校長より

一見ちょっとしたようなことがきっかけで、子どもが突然、不安になったり、怒りを爆発させたりすることがありませんか。

しかし、不安や怒りの表出は、その時に起きたちょっとしたような出来事だけが原因とは限りません。


心の中には、これまで我慢したこと、傷ついたこと、不安だったこと、悔しかったことなどが、少しずつ「泥水」のようにたまっていることがあります。

そして、最後の出来事は、その泥水をためた原因ではなく、心のコップからあふれさせた最後の一滴だったのかもしれません。

そのため、最後の出来事だけを解決しても、心のコップの中は依然として泥水でいっぱいです。

すると、似たような出来事が起きただけで、また不安や怒りがあふれ出してしまいます。


だから、「元気になったから、明日からこれまで通りの生活をしよう」と切り替えることは、本人にとって決して簡単なことではありません。


まず必要なのは、心のコップに余白をつくることです。


そのためには、自分の中にエネルギーをためる時間が欠かせません。


深呼吸をしたり、好きなことをしたり、安心できる人と過ごしたりするだけでエネルギーが戻る人もいます。一方で、不安がとても大きい場合には、何日も、何週間も、時には何か月もかかることがあります。必要な時間は、一人ひとり違います。


十分にエネルギーがたまると、少しずつ心の泥水を外に出せるようになったり、同じ出来事でも受け止められるくらい心のコップそのものが大きくなったりします。その時になって初めて、「やってみようかな」「少し挑戦してみようかな」という心の余白が生まれます。


山田小学校では、この「安心してエネルギーをためられる環境」を大切にしています。


子どもにとって、最も安心できる場所は家庭です。


学校では、まず担任や学年団など、日頃から子どもに関わる教職員が安心して過ごせるよう支えます。そして、教室で過ごすことが難しい時には、安心してエネルギーをためられる場所として、校内別室もその役割を果たせるよう、体制や運営のルールを日々試行錯誤しながら整えています。


まずは安心して心を休め、自分の中にエネルギーをためること。そして、エネルギーがたまったら、自分のペースで少しずつ挑戦を重ねていくことを目指しています。


私たち大人には、一人ひとりの心のコップの大きさや必要な時間を大切にしながら、家庭と学校がそれぞれの役割を果たして子どもの成長を支えていく責任があります。子どもが安心してエネルギーをため、自分のタイミングで再び挑戦できるよう、これからも家庭と学校が力を合わせて支えていきたいと考えています。


【参考バックナンバー】

071027 全校朝会講話