秋の恩方、クマへの警戒を緩めない――「出会わない行動」で命を守る
- 公開日
- 2026/10/05
- 更新日
- 2026/10/04
市役所・行政・生活指導・防犯だより
10月3日にNHKが報じた秋のクマへの警戒は、恩方で暮らす私たちにも身近な課題です。東京都によると、八王子市を含む多摩地域の森林にはツキノワグマが生息し、秋はどんぐりや栗などを大量に食べ、冬眠に備えて脂肪を蓄える時期に当たります。山の実りだけでなく、人の生活圏にある食べ物にも注意を向ける必要があります。
東京都は10月2日の知事会見でも、秋のクマ対策を改めて呼びかけました。出没情報を確認すること、複数人で行動すること、熊鈴などで人の存在を知らせることに加え、庭先の柿や栗を早めに収穫し、生ごみやお墓のお供え物を残さないことを求めています。さらに、川沿いもクマの通り道になると注意を促しています。山だけでなく、川や緑が身近にある恩方では、日常の移動にも備えが必要です。
9月28日には、小津町で捕獲されたクマに対し、都内で初めてとなる緊急銃猟が実施されました。一頭が捕獲されたことをもって、恩方地区全体が安全になったと考えることはできません。「最近は見かけないから」「いつも通っている道だから」という慣れが、備えを弱めないようにしたいと思います。
恩方中学校では、熊鈴の配布や全校放送、学級での注意喚起を続けています。9月30日に行った所持状況の確認では、所持率は約8割でした。米良充史生活指導主任から全校放送で熊鈴の重要性を伝え、避難訓練でも早川功副校長から、一人も被害に遭わないための行動を呼びかけました。
生徒の皆さんには、次の行動を徹底してほしいと思います。
① 登校前に熊鈴を確認する。
かばんに付いているか、音が鳴るかを確かめましょう。鈴は人の存在を知らせる備えですが、必ずクマを遠ざけるものではありません。
② 通学路を守り、山林ややぶへの近道・寄り道をしない。
見通しの悪い場所や川沿いでは特に周囲を確認し、学校や家庭から経路変更の指示があれば必ず従ってください。
③ 朝夕の移動は特に注意する。
できるだけ複数人で行動し、イヤホンなどで周囲の音を遮らないようにしましょう。登下校の時間や経路を家庭でも確認してください。
④ クマやその痕跡を見つけても近づかない。
撮影や確認のために近づかず、安全な場所から大人に知らせてください。子グマの近くには母グマがいる可能性があります。
万一出会った場合は、走ったり大声を出したりせず、クマの様子を見ながら、背を向けずにゆっくり距離を取ります。
ご家庭や地域でも、落ちた果実や生ごみ、ペットの餌を屋外に放置せず、クマを引き寄せない環境づくりにご協力ください。八王子市も、果樹の適切な管理と、やぶの刈り払いを呼びかけています。
自然豊かな恩方で安心して暮らすために、警戒を毎日の習慣にすることが大切です。学校・家庭・地域で声をかけ合い、「今日も忘れずに備える」行動を重ね、子どもたちの命を守っていきましょう。