学校日記

【新たな都立高校が誕生】世界を学び、未来をつかむ―「国際金融」と「国際バカロレア」

公開日
2026/09/16
更新日
2026/09/16

進路・高校受験など

東京都教育委員会は、令和10年度(2028年度)、渋谷区代官山に「国際金融」と「国際バカロレア」を柱とする新たな都立高校を開校する予定です。国際化が一層進み、社会や経済の仕組みが大きく変化する中で、これからの時代を生きる高校生に求められる学びを具体的な形にした、新しいタイプの都立高校として注目されます。

新校には、特色の異なる二つのコースが設置される予定です。


一つ目は「グローバル・ファイナンスコース(仮称)」です。

「世界とつながる学び」をテーマに、国際金融を軸として社会課題の解決に挑むことを目指します。世界のお金や経済の仕組みを、英語・数学・社会などの学習と結び付けながら学び、世界の動きを読み解く力を育てます。また、国際金融や経済の分野で活躍する研究者や企業の専門家から直接学ぶ機会を設けるほか、企業や大学との連携、海外の学生との交流、未来を創る課題研究なども計画されています。単に金融の知識を身に付けるだけではなく、大学での専門的な学びや将来の進路へとつながる探究的な学習が大きな特色です。


もう一つが「国際バカロレアコース(仮称)」です。

国際的な視野と探究的な学びを柱に、自分で問いを立て、調べ、考え、自分の言葉で表現する力を育成します。一部の科目を日本語で実施するデュアルランゲージ・ディプロマ・プログラム(日本語DP)の導入を予定しており、所定の課程を修了することで、日本の高校卒業資格と国際バカロレアの認定資格取得を目指すことができます。海外大学への進学を含め、進路選択の可能性を広げる教育が想定されています。


グローバル・ファイナンスコースでは、高校1年で基礎学力の定着と探究の基礎を築き、高校2年で専門性を深め、高校3年では進路に向けた発展的な学習や研究成果の集大成へと進む、段階的な学びが示されています。卒業後は海外大学、国公立大学、難関私立大学など、多様な進路を視野に入れています。


入学者選抜にもそれぞれの特色が表れています。グローバル・ファイナンスコースでは、推薦入試で個人面接・小論文、一般入試では5教科の学力検査共通問題を予定。国際バカロレアコースでは、5教科の学力検査に加え、個人面接や英語運用能力検査(英語面接)が予定されています。詳細については、令和9年9月頃に公表予定の入学者選抜実施要綱・同細目で示される予定です。


新校が設置されるのは、現在の東京都立第一商業高等学校の所在地である渋谷区鉢山町。代官山駅や渋谷駅からもアクセスできる都心部に位置します。


中学生の皆さんが社会に出る頃には、世界との距離は今以上に近くなっているでしょう。「英語を学ぶ」「経済を学ぶ」という個別の学習から一歩進み、世界で起きていることを自分自身の課題として考え、仲間と探究し、未来の進路へつなげていく――。今回の新しい都立高校の構想は、高校での学び方や進路選択そのものが大きく広がっていることを示しています。


「世界を学び、未来をつかむ」――令和10年度、東京の高校教育に新しい選択肢が加わります。