学校日記

12月12日(金)「自己調整能力」を高めるチャンス!(八王子市学力定着度調査、主体的に学習に取り組む態度)

公開日
2025/12/12
更新日
2025/12/11

学校長より

おととい、4〜6年生対象で八王子市学力定着度調査が行われました(水曜日にお休みだった子も、提出日に間に合えば別日に校長室などで実施しています)。

八王子市では、4年生から中学校までの6年間、毎年2回の同調査を行っており、個人内で紐付けされた結果を経年で追跡し、自身の学力の変容を確認することができます。

これは、今日の学力観として重視されている、「自己調整能力(主体的に学習に取り組む態度)」を身に付けるのに大いに活用できます。


学力向上において大切なのは、単に知識や解き方を覚えることだけではなく、何をどのように学ぶかを考え、行動し、振り返り、子ども自身が学びを調整していく力である「自己調整能力」です。

家庭学習に取りかかる前に「今日はどこを重点的にやろうか」と計画を立てたり、学習中に「この問題は分からないな」と気づいてやり方を変えたり、終わった後に「ここはできた」「次はこうしよう」と振り返ったりする力を身に付けさせることが大切です.

この力が身に付くと、子どもは受け身の学習から抜け出し、自分で学びを進められるようになります。分からないことがあっても投げ出すのではなく、工夫したり、助けを求めたりする姿勢が育ち、結果として学習の質が高まります。

この自己調整能力は一朝一夕で身につくものではなく、日々の小さな経験の積み重ねが大切です。学校では教師が、そして、ご家庭では保護者の方が「今日はどう考えて勉強したの?」「次はどうしたい?」と声をかけ、子どもの考えを認めることで、この力は着実に育っていきます。


今の子どもたちは、義務教育終了後には、予測困難な世の中で、その時々の問題、課題を把握しながら臨機応変に対応し、乗り越えて生きていく必要があります。

世の中という大きな問題、課題を捉える第一歩として、まずは自分の問題、課題に正対し、自分なりに頑張れることを定めて取り組める力が育まれることが大切と考えます。


年明けに学力定着度調査の結果が返却されましたら、いや、この考えに共感されたのなら今日から、ご家庭でご助言、環境整備などできることがないかご確認ください。


★この自己調整能力が、保護者会でも説明している「主体的に学習に取り組む態度」です。「テストが早く終わった」と思って見直しをしなかったり、「わからない」と思った時に視点を変えて解き直そうとしなかったりした子、また、間違えた問題や類似問題の解き直しをしない子の評価が「大変よい(よくできる)」になることはありませんし、これができる子は、他の観点の力も伴って高まるのです。

★復習時には、ミライシードにあるドリルパーク、テストパークを積極的に活用させてください。

★【写真4・5】教員研修でも、「自己調整能力」は鍵となっています。研修では、校外での学びを校内に還元し合い、指導力を高めています。教員、頑張っています!


11月27日(木)② 特に、「学びに向かう力」を正しく伝えるために(教員研修、通知表、適正な評価)

11月19日(水)義務教育終了時のミニマム学力目標(全学年ドリルパークの活用、6年はちおうじっ子ミニマム)