12月11日(木)発達段階に応じて「自己決定」を支える(自己指導能力の育成)
- 公開日
- 2025/12/11
- 更新日
- 2025/12/10
学校長より
小学校では、学習や生活を通して「自分で考え、選び、決める力」を育てていきます。これを「自己決定」と呼びます。自己決定の力は、将来、主体的に行動したり、困難な場面で自分なりの答えを見つけたりするための大切な土台となります。
小学生の時期はまだ経験が十分ではないため、大人が子どもの発達段階に応じて選択肢を用意し、その中から子ども自身が選べるように支えることも大切です。
低学年では、気持ちが先に立ち、先の見通しをもつことが難しい時期です。そのため、「どちらにする?」など、選択肢を少なく、具体的に示す関わりが効果的です。
中学年になると、理由を考えたり、周囲を意識したりできるようになります。選んだ理由を聞き、結果を一緒に振り返ることで、考える力が育っていきます。
高学年では、選択肢を広げ、責任とともに任せる場面が増えていきます。大人は指示する立場から、相談相手・助言者へと役割が変わっていきます。
また、自己決定には失敗がつきものです。うまくいかなかった経験も、次にどうするかを考える大切な学びとなります。結果だけで判断するのではなく、「よく考えて決めたね」「次はどうする?」といった声かけが、子どもの成長を支えます。
日々の生活の中での小さな選択の積み重ねが、子どもたちの自信と主体性を育てていきます。学校と家庭が連携しながら、子ども一人一人の「自分で決める力」を大切に育んでいければと考えています。