【苫小牧港まつり③】「学ぶ人」から「つなぐ人」へ――苫小牧に刻んだ新たな一ページ
- 公開日
- 2026/08/12
- 更新日
- 2026/08/12
千人同心、苫小牧市勇払中学校との交流
勇払公民館で昼食をとり、勇払中学校の皆さんとの交流を終えた本校代表団は、「とまこまい港まつり」の会場へと移動しました。
多くの人々でにぎわう苫小牧のまち。
午前中に勇払町内を歩いた生徒たちは、再び勇払千人隊の一員としてパレードに加わりました。
朝、衣装に袖を通した時には緊張していた生徒たち。しかし、地域の皆様からたくさんの拍手をいただき、勇払の皆様と一緒に歩いてきたその表情には、いつしか笑顔と誇らしさが浮かんでいました。
そして、パレードはいよいよ最後の場面へ。
生徒たちは苫小牧市長の前で、この日取り組んできた踊りを披露しました。
その姿を見ながら思い出されたのは、わずか3か月前の5月のことでした。
北海道修学旅行で初めて勇払を訪れ、八王子千人同心の歴史を学んだ生徒たち。墓前で静かに手を合わせ、勇払中学校の皆さんと出会いました。
あの時、生徒たちは歴史を「学ぶ人」でした。
しかし、この日は違いました。
勇払の皆様と同じ衣装をまとい、同じ列を歩き、同じ踊りを踊る。
生徒たちはいつの間にか、歴史を「学ぶ人」から、その歴史を未来へ「つなぐ人」になっていました。
200年以上前、八王子から北海道へ渡った先人たち。
その歩みを大切に守り続けてくださった勇払の皆様。
そして、その歴史によって出会った恩方中学校と勇払中学校の子どもたち。
歴史とは、過去に置いてくるものではありません。
誰かが大切に受け取り、次の誰かへ手渡すことで、時代を越えて生き続けていくものです。
最後の踊りを終えた生徒たちに送られた拍手は、この日の頑張りだけに向けられたものではなく、八王子と苫小牧が長い年月をかけて育んできた交流そのものへの拍手のようにも感じられました。
5月、私たちは歴史を学ぶためにこの地を訪れました。
8月、私たちはその歴史の続きをつくるために、もう一度この地へ戻ってきました。
温かく迎えてくださった苫小牧市、勇払地域、勇払中学校をはじめ、今回の交流を支えてくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。
八王子と苫小牧を結ぶ物語は、ここで終わりではありません。
この日、生徒たちが受け取った「つながり」という襷は、きっと次の世代へと手渡されていきます。
200年以上前に結ばれた縁の続きを、今度は私たちが未来へ。
恩方中学校と勇払の交流は、これからも続いていきます。
苫小牧港まつり編終了