学校日記

【女子ソフトテニス部】「ありがとう」があふれた最後の一日 ― 3年間の軌跡は、未来への贈り物 ―

公開日
2026/07/27
更新日
2026/07/26

部活動

試合終了の瞬間、コートには静かな時間が流れました。


勝者をたたえる拍手の中、恩方中学校の選手たちは互いの肩を抱き、涙を流しました。その涙は、関東大会への夢が途絶えた悔しさだけではありません。3年間、仲間とともに走り続けた時間が終わったことを知った涙でした。


保護者席では、ラケットを握り始めたばかりの小さな背中を思い出していた方もいたことでしょう。転んでは立ち上がり、負けては悔し涙を流し、それでも「次こそ勝ちたい」と前を向き続けた我が子。その姿を誰より近くで見守り続けてきた3年間でした。


朝早くのお弁当づくり。遠征への送り迎え。泥や砂で汚れたユニフォームを何度も洗い、「頑張っておいで」と送り出した日々。その一つ一つは決して目立つものではありません。しかし、その積み重ねこそが、子どもたちが最後まで諦めず戦い抜く力になっていました。


恩方中学校ソフトテニス部は、小山部活動指導員を中心とした地域運営のモデル部活動として歩んできました。夕やけテニスクラブの部活動指導補助員の皆様をはじめ、多くの地域の方々が子どもたちを支え、技術だけでなく、人として大切な礼儀や感謝、仲間を思いやる心を育ててくださいました。


だから、この東京都ベスト8という結果は、選手だけのものではありません。地域、学校、指導者、保護者、そのすべての思いが一つになってつかみ取った誇りです。


そして、この大会をもって3年生は引退します。


後輩たちは、先輩たちが最後までボールを追い続ける姿を忘れないでしょう。「諦めないとはこういうことなんだ」「仲間のために戦うとはこういうことなんだ」と、その背中から多くを学びました。


保護者の皆様へ。


試合結果だけを見れば、あと一歩届かなかった大会かもしれません。しかし、今日までの3年間でお子様が手に入れたものは、賞状や順位では測ることのできない財産です。努力する力、仲間を信じる心、人に感謝する気持ち、苦しい時でも逃げずに立ち向かう勇気。それらはこれから受験を迎え、社会へ羽ばたく人生の中で、一生の支えになります。


子どもたちは、皆様の「頑張って」「おかえり」の一言に何度も救われてきました。照れくさくて口にはしなくても、その感謝の気持ちはきっと胸の中にあります。


どうか今日だけは、勝敗ではなく、この3年間を走り抜いた我が子を思いきり抱きしめてあげてください。そして、たった一言で十分です。


「お疲れさま。本当によく頑張ったね。」


その言葉は、3年間の努力が報われる、何より大きな「優勝」の瞬間になるはずです。