7月9日(木)「見ていただけ」も、人を傷つける立場になることがある
- 公開日
- 2026/07/09
- 更新日
- 2026/06/25
学校長より
先日、ある高校で、生徒が全校生徒の前で厳しく問い詰められ、不登校となった事案が報道されました。教育委員会は、直接責め立てた生徒だけでなく、その場で笑ったり、はやし立てたりして雰囲気をつくった生徒についても、「いじめの観衆」と位置付けたとのことです。
この出来事は、高校だけの特別な話ではありません。
小学校でも、例えば一人の子が音読でつかえてしまった時に周りが笑う場面、転んだ友達を見て笑ってしまう場面、友達をからかう子の近くで面白そうに見ている場面などがあります。「何もしていない」「自分は悪口を言っていない」と思っていても、その笑いや沈黙が、「この子を傷つけても大丈夫」という空気をつくってしまうことがあります。
だからこそ学校では、「いじめをしない」だけでなく、「人のミスなどを笑わない」「はやし立てない」「見て見ぬふりをしない」ことも大切に伝えています。
もちろん、小学生が勇気を出して止めに入ることは簡単ではありません。そんな時は、先生や近くの大人に知らせることも、大切な行動です。それは告げ口ではなく、友達を守るための勇気ある行動です。
いじめは、加害者と被害者だけの問題ではありません。その場にいる一人一人が、安心できる学級をつくる仲間です。
ご家庭でも、「もし自分がその場にいたらどうする?」「笑ってしまったら、相手はどんな気持ちになるかな」と話題にしていただければ幸いです。子どもたちが、「見ている人」ではなく、「安心をつくる人」へと成長していけるよう、学校と家庭で一緒に支えていきたいと思います。