12月8日(月)子どもの3か月は大人の1年(学校・保護者の役割)
- 公開日
- 2025/12/08
- 更新日
- 2025/12/01
学校長より
年齢を重ねるごとに1年が短く感じられると思いませんか。
それもそのはず、40歳(大人)の1年は人生の40分の1なのに対して、10歳(子ども)の1年は人生の10分の1を占めることになります。これは、割合にして4倍となり、子どもが過ごす3か月は、大人が過ごす1年に匹敵するとも考えられます。子どもと大人では、時間の濃度があまりにも違うのです。
学校は、子どもの頃の時間、日々がとても貴重なものだとの認識の上で、子どもたちの悩み、困り感、不適応に寄り添うことに努めています。
クラスで皆と同じペースで生活できない状態は、その子が相当なSOSを出している状態です。授業から15分以上抜けてしまう状態は、子どもの緊急事態だと考えます。そのような場合には、学校は子どもの話を聞き、保護者と様子を共有しながら、必要であれば別室での対応も辞しません。これが、学校ができること、学校の役割です。
しかし、この対応は、その場しのぎの対症療法です。複数の教員が入れ替わりながら、手を変え品を変えて寄り添っても状況が変わらない場合は、学校だけでは解決ができない状態になっていると考えます。ここまでの目安を、学校は「長くて1か月(大人にとっての4か月)」と考えています。
この先は、専門家(小児心療内科、小児心理士)の助言や客観的な資料(発達検査)などに基づいて、より子どもに沿った対応を行う必要がありますが、これができるのは保護者です。
専門家の助言が得られない状態となると、学校ができることはほぼなくなってしまいます。
子どもを車に例えると、学校と保護者の両輪が同じ方向を向いて動き、子どもを導く必要があります。
学校は、子どもの困り感に寄り添うところです。子どもが1か月困っている状態は、大人の4か月に匹敵します。学校は、「保護者とともに」子どもに寄り添っていきたいと思います。
★山田小学校の別室登校支援は手探り、試行錯誤の中、限られた予算、人材、場所で実施しています。できる対応が日々変化するものであることをご理解ください。参考:11月26日(水)公立学校が目指すラーメン屋は…(校内別室指導の目的、公立学校の役割)
★保護者の方から学校への相談相手は、「(1)学級担任、(2)学年担任、(3)特別支援・登校支援コーディネーター[低・高学年、専科に各1名]、(4)副校長、(5)校長」からお選びいただけます。
★学校外にも相談窓口が複数あります
(1)子ども家庭センター東浅川(661-0072)・南大沢(670-9299)
(2)心理教育相談(664-6949)
(3)高尾山学園登校支援(663-3216)