【9月度避難訓練】「先生がいる」とは限らない――自分で命を守る力を
- 公開日
- 2026/10/01
- 更新日
- 2026/09/30
今日の出来事
9月度の避難訓練を、火災発生を想定して実施しました。
今回の訓練では、北区の小学校で発生した火災を踏まえ、普段は火の気がほとんどない音楽準備室から出火したという想定で行いました。
「ここなら火事は起こらない」と思っている場所でも、火災が発生する可能性はあります。だからこそ、あらかじめ決められた動きだけを確認するのではなく、予想していなかった場所で火災が発生したときにどう行動するかを考える訓練としました。
火災発生の放送を受け、生徒たちは教員の指示に従い、落ち着いて避難を開始しました。校舎内では大きな混乱もなく、全校生徒が粛々と移動する姿が見られました。中には、ハンカチを口元に当てながら避難する1年生の姿もあり、これまで学んできたことを実際の行動につなげていました。
本来であれば校庭へ避難する訓練ですが、東京都心では長雨が続き、35日連続で雨を観測する異例の天候となっています。この日の校庭の状況も考慮し、急きょ体育館を避難場所としました。しかし、雨が降っているから火災が起こらないという保証はありません。予定していた条件と違っていても、その場の状況に応じて安全な行動をとることも、防災では大切な力です。
訓練終了後には、早川功副校長から全校生徒へ講評がありました。北区の小学校で起きた火災では、大きな火災となったにもかかわらず、児童が日頃の避難訓練を生かして行動したことに触れ、「訓練は、本当に起きたときのために行っている」ことを改めて確認しました。
特に強調したのが、火災では炎だけでなく煙が大きな危険になるということです。煙を吸い込むことで動けなくなり、自分の力で避難することが難しくなる場合があります。そのため、ハンカチなどで口や鼻を覆い、姿勢を低くして煙をできるだけ吸わないことが重要です。普段からハンカチを携帯することも、自分の命を守る備えの一つです。
さらに講評では、「学校では先生たち大人が周囲にいて、避難を指示してくれる。しかし、災害は学校にいるときだけ起こるわけではない」と生徒たちに伝えました。駅、商業施設、旅行先、将来の職場など、どこにいても火災や災害に遭遇する可能性があります。初めて訪れた場所でも、非常口や避難経路を意識して確認する習慣を身に付けてほしいと思います。
3年生は半年後には高校生となり、恩方中学校を離れて新しい生活を始めます。2年生は来月の職場体験で、学校とは異なる環境で活動します。1年生もこれからスキー移動教室を迎え、普段とは違う場所で集団生活を経験します。もし、その場所で災害が起きたらどうするのか。いつも恩方中学校の先生がそばにいるとは限りません。
避難訓練の目的は、「指示どおりに避難できた」で終わることではありません。自分で周囲を見て、危険を考え、命を守るために主体的に行動できる人になること。今回の訓練を、そのための一歩としていきます。