【AL+GIGA推進校】「聞く」から「考える・伝える」へ ― ICTと対話でつくる英語科研究授業
- 公開日
- 2026/09/10
- 更新日
- 2026/09/10
今日の出来事
9月9日(水)、本校が今年度指定を受けている「AL+GIGA推進校」の取組の一環として、3年2組で英語科の研究授業を実施しました。授業者は秋守主幹教諭。今回の題材は「Take Action Listen 3 バスのアナウンス」です。ツアーで楽しむ場所を決め、自分のしたいことを相手に伝えるために、英語のアナウンスから必要な情報を聞き取ることを目標に授業が組み立てられました。
本校がAL+GIGAの研究で大切にしているのは、ICTを使うことそのものではありません。ICTの特性を生かしながら、生徒一人一人が自分で考え、必要な情報を選び、仲間との対話を通して考えを深めていくことです。今回の授業でも、英語を聞いて問題の正解を探すだけではなく、「自分はツアーでどこに行きたいのか」「そこで何をしたいのか」という、生徒自身の目的から学習が始まりました。
授業では、まずペアで自分の考えを伝え合い、その後、バスのアナウンスを聞き取ります。同じ音声を聞いていても、自分が選んだ場所や目的によって必要となる情報は異なります。そのため、生徒は「全部を聞き取らなければならない」のではなく、自分にとって必要な情報は何かを考えながら英語を聞くことになります。聞き取った内容を確認した後には、再びペアでツアーで楽しみたい場所とその理由を伝え合いました。「聞く」「考える」「選ぶ」「伝える」という学びが一つの流れとしてつながる授業です。
また、本校ではオンライン英語コンテンツEnglish Centralを継続的に活用しています。授業前には、各自がEnglish Centralで好きな短尺動画を選び、単語学習や動画内容の確認、発音練習などに取り組む活動も位置付けられています。ICTを活用することで、生徒がそれぞれの状況に応じて自分のペースで繰り返し学ぶことができる一方、授業ではペアや学級全体で考えを交流する場面を設けています。個別に学ぶ時間と、仲間と学ぶ時間をどう結び付けるかも、本校の研究における大切な視点です。
さらに、この取組は11月に実施されるESAT-J YEAR3も見据えています。研究資料では、English Centralを含めたICTによる個別最適な学びと、協働的な学びの実現を図りながら、ESAT-Jの「話すこと」の問題にもつながる力を育てていくことが示されています。
一台の端末があるだけで授業が変わるわけではありません。大切なのは、その端末を使って一人一人の学びをどう保障するのか、そして一人で完結させず、仲間との対話によってどう学びを広げていくのかという授業づくりです。今回の研究授業から得られた成果と課題を教員間で共有しながら、これからも「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図り、生徒が主体となる授業づくりを学校全体で進めていきます。