学校日記

【校内研修】「経験」だけに頼らない生徒理解へ ― 第1回Q-U研修を実施

公開日
2026/09/13
更新日
2026/09/09

今日の出来事

本校では、生徒一人一人をより深く理解し、安心して過ごすことのできる学級・学校づくりにつなげるため、藤川章氏を講師にお招きし、第1回Q-U研修を実施しました。今回の研修は、Q-Uを単なるアンケートとして扱うのではなく、その結果を生徒理解や学級経営にどう生かし、不登校の未然防止や早期支援につなげていくかを学ぶことを目的としています。

現在、文部科学省は教員研修について、「研修を受ける」ことを中心とした従来の考え方から、教師自身が課題をもち、対話や振り返りを通して主体的に学び続ける**「新たな教師の学びの姿」**への転換を進めています。そこでは、子供たちに求めている「個別最適な学び」と「協働的な学び」と同じように、教師自身も自らの課題に応じて学び、教職員同士で学び合うことが重視されています。


今回のQ-U研修も、まさにその考え方につながるものです。日頃、生徒と接している教員は、表情や会話、友人関係、授業中の様子などから多くの情報を得ています。しかし、教員の経験や感覚だけでは捉えきれない生徒の思いや、学級集団の中で感じている不安があるかもしれません。Q-Uという客観的な資料を一つの手掛かりとして加えることで、これまでの見取りを振り返り、**「この生徒には今、どのような支援が必要なのか」「この学級をより安心できる集団にするために何ができるのか」**を教職員が共に考えることに意義があります。


これは不登校対策とも深く関係しています。文部科学省の「生徒指導提要」では、不登校への対応について、教職員一人一人が児童生徒への共通理解をもち、学校全体でチームとして指導・援助する体制を充実させることが重要だとしています。また、一人一人の学習状況を把握し、「指導の個別化」「学習の個性化」を図ることや、すべての子供にとって安全・安心な学校づくりを進めることも求められています。


不登校になってから「どう支援するか」を考えることはもちろん重要です。しかし、それと同じくらい、日常の小さな変化やSOSを捉え、困り感が大きくなる前に支援につなげることが大切です。そのためには、生徒を一律に捉えるのではなく、**一人一人に応じた、いわば「個別最適化された学級経営」**という視点が必要になります。


第1回となる今回は、そのための共通の視点を教職員がもつ第一歩となりました。今後もQ-Uの結果と日常の生徒の姿を丁寧に重ね合わせながら、担任一人が抱えるのではなく、学年・分掌・管理職など学校全体で情報を共有し、支援を考えていきます。


**一人一人を知ることから、一人一人が安心できる学校をつくる。**今回の研修を一度きりの学びで終わらせず、実践、振り返り、そして次の研修へとつなげながら、誰一人取り残さない学級経営・学校づくりを進めていきます。