【第2回】収穫して終わりではない ―「つくる」から「加工・販売」へ、探究活動は次のステージへ
- 公開日
- 2026/09/02
- 更新日
- 2026/09/01
1年生の出来事
全6回にわたってSTEAM教育の一環として行ってきた、ブルーベリーの収穫活動が終了しました。しかし、本校が目指しているのは、ブルーベリーを収穫して「楽しかった」「おいしかった」で終わる活動ではありません。これまでの経験を振り返り、そこで見つかった課題や疑問を次の学びにつなげていくことこそ、この取組の大切な目的です。
実際に農園で活動してみると、始める前には想像していなかった多くの課題が見えてきました。天候によって活動予定が変わること、暑い時期にも草刈りなどの作業が必要になること、実によって熟し方や大きさ、甘さが違うこと、そして収穫できる時期にも限りがあること。教室で農業について調べるだけでは実感することのできない「現実」がそこにはありました。
だからこそ大切なのが、「なぜ、うまくいかなかったのか」「どうすればもっとよくできるのか」と考えることです。失敗や反省を単なるマイナスとして終わらせるのではなく、そこから課題を発見し、解決方法を考え、実際に試してみる。この積み重ねが探究的な学びにつながります。
そして今後は、収穫したブルーベリーの加工や販売にも取り組んでいく予定です。
例えば、そのまま販売するだけでなく、加工することで新たな価値を生み出すことができるかもしれません。どのような商品なら手に取ってもらえるのか。価格はいくらが適切なのか。原材料だけでなく、容器や包装などにはどれくらい費用がかかるのか。誰に、どこで、どのように販売するのか。そして商品の魅力をどのように伝えるのか。考え始めれば、次々と新しい課題が生まれてきます。
ここでは、農業だけでなく、食品加工、衛生、流通、販売、価格設定、広告やデザインなど、さまざまな分野の学びがつながっていきます。「自分たちならどうするか」を考え、仲間と意見を出し合い、試行錯誤しながら答えを探していくことになります。
全6回の収穫活動で得た最大の成果は、収穫したブルーベリーの量だけではありません。実際に活動したからこそ、「もっとこうすればよかった」「これはなぜだろう」「次はこうしてみたい」という疑問や反省が生まれたこと自体が、大きな学びの成果です。
体験から気付き、気付きから問いを生み、問いから課題を見つけ、その解決に挑戦する。ブルーベリーを通して始まった学びは、これから「加工」「商品化」「販売」へと広がっていきます。生徒たちがどのようなアイデアを出し、どのような答えを見つけていくのか。収穫を終えた今、ブルーベリーをめぐる探究活動は、いよいよ次のステージへ進みます。