学校日記

【教員校内研修】一人一人に合った学びを支えるために ― ステップ教室について校内研修 ―

公開日
2026/08/24
更新日
2026/08/24

今日の出来事

夏休み期間を活用した教職員研修として、本校では、水谷特別支援教室専門員による「ステップ教室(通級指導)」についての校内研修を実施しました。研修では、通級指導の目的や役割、ステップ教室で行われている具体的な活動や指導、通常の学級との連携の在り方などについて、教職員全体で理解を深めました。


通級指導とは、通常の学級に在籍している生徒が、普段は在籍学級で授業や学校生活を送りながら、一人一人の教育的ニーズに応じて、一部の時間に特別な指導を受ける仕組みです。単に学習の遅れを補うための「補習」ではありません。生徒が学校生活や学習の中で感じている困難さを軽減し、自分自身の特徴を理解するとともに、自分に合った方法を身に付け、もっている力をより発揮できるようにすることを大切にしています。


水谷特別支援教室専門員からは、ステップ教室で行われている具体的な活動や支援について説明がありました。自分の気持ちや考えを相手に分かりやすく伝えること、相手の立場や状況を考えながらコミュニケーションをとること、感情や行動を自分で調整すること、活動の見通しをもつこと、自分に合った方法で学習に取り組むことなど、一人一人の状況や目標に応じた指導が行われています。


また、通級指導で大切にしているのは、「苦手なことをできるようにする」ということだけではありません。「自分はどのような場面で困りやすいのか」「どのような工夫をすれば取り組みやすくなるのか」「困ったときには、どのように周囲に助けを求めればよいのか」など、生徒自身が自分の特徴を理解し、自分に合った対処方法を身に付けていくことも重要な学びです。こうした力は、在籍学級での学習や友人関係はもちろん、将来の社会生活にもつながっていきます。


全国的にも通級指導を受ける児童・生徒は増加しています。通級による指導を受ける児童・生徒は23万人を超えて過去最多となり、全児童・生徒の1.9%を占めています。 一人一人の教育的ニーズに応じた学びをどのように保障していくかは、現在の学校教育において、ますます重要な課題となっています。


そして、ステップ教室での指導を、その時間、その場所だけで終わらせないことも大切です。ステップ教室で見えてきた生徒のよさや成長、効果的だった支援方法などを、通級担当、担任、教科担当をはじめとする教職員が共有し、通常の学級での授業や日常の学校生活にもつなげていくことで、より継続的な支援が可能になります。


今回の研修を通して、教職員が改めて共有したのは、「できないこと」に目を向けるのではなく、「どのような支援や工夫があれば、その生徒がもっている力を発揮できるのか」という視点です。


一人一人、得意なことも苦手なことも、学びやすい方法も異なります。だからこそ、ステップ教室と通常の学級がそれぞれ別のものとして支援するのではなく、互いに連携しながら、その生徒にとってよりよい学びへとつなげていくことが重要です。


今回の研修で学んだことを2学期からの教育活動にも生かし、教職員全体で一人一人のよさや可能性を大切にしながら、すべての生徒が安心して自分らしく学び、成長できる学校づくりを進めていきます。