学校日記

【教員校内研修】子どもの命を守るために ― 小さなSOSに気づき、支援につなげる教職員研修 ―

公開日
2026/08/24
更新日
2026/08/24

今日の出来事

夏休み期間を活用し、本校では「子どもの命を守る」ことをテーマとした教職員研修を実施しました。今回の研修は、谷村養護教諭が夏季休業中に参加した東京都の研修内容を踏まえ、そこで得た知識や考え方を全教職員で共有する「還元研修」として行ったものです。


学校において、子どもたちの生命と安全を守ることは、すべての教育活動に優先する最も重要な使命です。しかし、子どもが抱えている悩みや苦しさは、必ずしも「助けてほしい」という分かりやすい言葉になって表れるわけではありません。表情や会話、友人関係、学習への取り組み方、欠席や遅刻、保健室の利用など、日常のさまざまな場面に小さな変化として現れることがあります。


研修では、こうした子どもたちのSOSをどのように捉え、どのように声をかけ、支援へとつなげていくのかについて理解を深めました。「最近、少し元気がない」「いつも一緒にいる友達と離れている」「急に欠席が増えた」「授業への集中が続かなくなった」といった変化も、その背景を丁寧に見ていく必要があります。一つ一つは小さな変化であっても、複数の情報を共有することで、初めて子どもが抱えている困難が見えてくる場合があります。


また、子どもから相談を受けた際には、すぐに解決策を示そうとするのではなく、まずはその子の言葉や気持ちを受け止めることが大切です。勇気を出して発したSOSを否定したり、安易に励ましたりするのではなく、「話してくれてありがとう」という姿勢で耳を傾けること。そして、教職員一人だけで問題を抱え込まず、管理職、担任、学年、養護教諭、スクールカウンセラーなどが情報を共有し、必要に応じて保護者や関係機関とも連携しながら、組織として支えていくことの重要性を改めて確認しました。


特に大切なのは、「相談が来るのを待つ」だけではないということです。子ども自身が、自分の抱えている苦しさを言葉にできない場合もあります。だからこそ、私たち大人の側から日常の変化に気づき、「どうしたの?」と声をかけることのできる関係づくりが必要です。日頃から何気ない会話を重ね、「困ったときには、この先生なら話してもいい」と思える大人が学校の中にいること自体が、子どもを守る大切な力になります。


夏休みが終わり、いよいよ2学期が始まります。長期休業明けは、生活リズムや友人関係、学習、進路、家庭での悩みなど、さまざまな不安を抱えながら学校生活を再スタートする子どももいます。そのため、教職員にはこれまで以上に、一人一人の表情や言葉、行動を丁寧に見取っていくことが求められます。


子どもの命を守ることは、特別な誰かだけが担う仕事ではありません。学校にいるすべての教職員が担う、何よりも大切な責務です。


今回の研修を一度きりの学びで終わらせることなく、日々の授業、休み時間、部活動、保健室、登下校など、あらゆる場面で生かしていきます。そして、教職員一人一人の「気づく力」を学校全体の「支える力」へとつなげ、子どもたちが「自分は大切にされている」「困ったときには助けを求めていい」と感じられる学校を目指して、全教職員で子どもたちの命と心を守っていきます。