学校日記

酷暑が続く中で命を守る行動を!体育祭練習に向けて熱中症リスクの軽減を

公開日
2025/09/04
更新日
2025/09/03

今日の出来事

さて、2学期がスタートし9月より体育祭の準備が開始されます。

ウエザーニュースの調べによると、今年は夏(6〜8月)の平均気温は基準値(1991〜2020年の30年平均値)から2.36℃も高く、昨年、一昨年の記録を大幅に更新したそうです。

昨日も、9月とは思えない猛烈な暑さとなっています。午後2時30分現在、気象庁の調べでは最高気温が35℃以上の猛暑日は全国で233地点となりました。9月に2日連続で猛暑日が200地点に達するのは初で、今年度は“観測史上最も暑い夏”となりました。


この猛暑の原因は何か。来年もこの状態が続くのか。

うんざりする暑さの中で誰もが悩ましい状況が続いていますが、地球温暖化だけでは片づけられません。記録ずくめの異常な夏の要因は一つではなさそうです。

しかも、驚くニュースが飛び込んできました。なんと今年の梅雨明け7月ではなく6月だったということです。関東甲信と北陸ではおよそ3週間早まりました。

「関東甲信が7月18日ごろから6月28日ごろに変更」


気象庁はこの判断について次の理由を述べていました。

 ・春から夏にかけての季節の進行がかなり早かった

 ・日本の南のフィリピン付近やインド洋付近で早い時期から積乱雲が多く発生し、偏西風の北上が早かった

 ・梅雨前線の北上が5月と平年と比べてかなり早く、一時的な北上かどうかの判断が難しかった

 ・関東甲信などの梅雨明けの時期は当時、大気不安定による大雨が予想されていて判断を見送ったが、結果的には前線の北上は早かった

このことで、実際の梅雨明けの時期が3週間も早まったそうだ。これまた異例づくしです。

このような異常気象とも呼べる状態で、今年の酷暑の原因を考えていきたいと思います。


要因1  地球温暖化の影響が、長期的に見て大きくなっている

気象庁は、過去30年の平均気温を2・36度も上回った今夏の猛暑の要因を「まずは地球温暖化」としている。しかも、来年以降も驚くことに「極端に暑い夏が増えるだろう」との見方を示しています。


要因2  早い梅雨明けの影響で、全国的に少雨に見舞われた

今夏の降水量は北日本と東日本の太平洋側で平年より「かなり少ない」、西日本の太平洋側でも「少ない」となりました。これがまた日照時間の多さとなり、暑さに拍車をかけています。

カンカン照りの天気が続くだけで熱く感じますよね。

少雨により渇水も深刻な状況が続いています。今年の夏にあちらこちらのダムを見学しましたが、どこも驚くぐらいに水がありませんでした。

国土交通省によると、8月31日現在、鳴子ダム(宮城)では7月29日から貯水率0%が続いているほか、胆沢ダム(岩手)で4%、正善寺ダム(新潟)で18%、桝谷ダム(福井)で21%などと低下。愛知、兵庫、島根3県にある7か所のダムでは、5~60%の取水制限が行われています。関東地方の多摩川水系の小河内ダムでは貯水率は60%程度ですが、利根川水系9ダムでは40%台となっています。


要因3  チベット高気圧×太平洋高気圧が重なる

気象庁や識者は、発達した二つの高気圧が重なり、日本列島上空に長く居座ったことが影響したと分析しています。

これにより、平年は北海道や東北の上空を流れる偏西風が北に蛇行し、高気圧がより勢力を強めやすくなりました。 さらに今年は、フィリピン東方など熱帯地域の海水温が上昇。その影響で大陸側のチベット高気圧(上空1万2000メートル付近)と、海側の太平洋高気圧(同5000メートル付近)が発達して日本上空で重なるように張り出しました。この「ダブル高気圧」が長い晴天をもたらし、猛暑日を増やし「今年は晴ればっかりじゃん!!」となったのです。


異常気象の原因がわかっても涼しくなるわけではありません。心配なのはこれからはじまる体育祭練習です。

そこで、ご家庭でも熱中症対策を再度ご確認ください。暑さは防げなくても、熱中症を防ぐことは可能です。特に、今年、教職員の中でも呼びかけているのが「プレクーリング」です。内からも外からも体内温度を下げることで暑さに備える方法です。是非、参考にしてみてください。以下が保護者向けに配布したお手紙の内容です。

熱中症対策手紙