学校日記

9月1日は「防災の日」です!日頃からの備えで減災を

公開日
2025/09/01
更新日
2025/08/31

災害・緊急用

日本は地震の多い国です。昨年1月にも能登半島地震が起き、日本各地で家屋倒壊や断水・停電などの被害が発生しました。この夏にも日本近海のカムチャツカ半島で大規模地震が発生しました。こうした経験は、私たちに「いつでも備えておくこと」が命や暮らしを守る力になることを教えてくれます。


かつて大正12年(1923年)9月1日午前11時58分、関東大震災が発生しました。写真は気象庁ホームページの関東大震災100周年記念サイトのものです。震源は相模湾北西部、マグニチュードは7.9と推定され、埼玉・千葉・神奈川・山梨とともに東京都でも震度6の強い揺れが観測されました 。広範囲では震度5〜1も記録され、火災と倒壊被害が広がり、死者・行方不明者は約10万5千人、住家の被害は37万棟にのぼりました 。


当時の八王子市や恩方地区では、推定震度5強の揺れだったといわれています。大都市に比べれば被害は少なかったものの、市内では家屋の全壊・半壊・破損が1,043件以上あり、恩方村下恩方・滝の沢では山崩れにより一家が巻き込まれ6名が亡くなった痛ましい記録も残されています。


この過去の教訓を踏まえ、現代の八王子市では、将来発生が想定される地震への備えも非常に重要です。特に「多摩東部直下地震(M7.3)」が発生した場合、市域の97.6%で震度6弱以上の揺れが予想されています 。写真資料は東京都による被害想定図です。さらに、「多摩直下地震」による被害想定では、揺れ・液状化・急傾斜地崩壊を含めて、建物全壊7,006棟、半壊15,992棟、死者約443名、負傷者5,341名が見込まれており、改めて日頃の備えの必要性が示されています 。


そこで、恩方中学校のみなさんにも、ぜひ次の「日頃の備え」に取り組んでほしいと思います:


①家具や家電をしっかり固定しましょう。


②飲料水や食料、簡易トイレ、常備薬などは最低3日分を目安に備えておきましょう。


③家族や友人と、安否確認の方法や集合場所を話し合って決めておきましょう。


④通学路や通勤路、地域の危険箇所を日頃からチェックしましょう。


⑤学校や地域の防災訓練には積極的に参加しましょう。毎年本校1年生は恩方地区防災訓練に授業の一環として参加しています。



また、学校としては避難経路や備蓄品の確認、安全点検、地域と連携した訓練を継続して行っています。こうした取り組みが、いざという時に命を守るカギになります。


関東大震災の教訓と、最新の被害想定を「備え」に変えて、恩方中学校と地域が一緒になって、命と学びを守る力を高めていきましょう。