学校日記

【戦後80年】⑥國防獻品は陸軍幼年学校の物品だった!?

公開日
2025/11/18
更新日
2025/11/18

恩方の歴史と暮らし




















⑤でお知らせしたばかりですが、事情が分かってきました。理科室の別の棚の液浸標本のラベルと、書庫内の「寄附の記録簿」から、今の八王子市長房町にあった“陸軍幼年学校の物品を譲り受けたらしいのです。



液浸標本は動物標本社製「ウズラの気嚢(きのう)を示す解剖標本」。寄附の記録簿は昭和17年から綴られ「幼年校寄贈品※、理科器具十数点、昭和20年12月」とあります。(※記述のまま)ヒキガエル骨格標本もその一つでしょう。やはり民間拠出による軍への献品ということになります。



陸軍幼年学校は、少年を軍幹部候補にするための全寮制の学校で、戦争の激化とともに戸山から長房に移転してきました。戦後、解散する際に近隣校へ備品や蔵書、教材を分配したようです。跡地は長房団地になりました。