【戦後80年】⑤国防献品のヒキガエル骨格標本
- 公開日
- 2025/10/15
- 更新日
- 2025/10/15
学校生活
『戦争が理科室の戸棚に眠っていた』
本校には古い蛙の骨格標本が二つあります。その箱の裏には「国防献品」の焼き印が押されていました。国防献品とは、民間の拠出により軍需物資や戦闘機などを軍に贈る、戦時中のクラウドファンディングのようなものです。なぜ教材・教具にその印が…学校や保護者が金属供出や募金をした返礼品でしょうか?標本に詳しい博物館学芸員さんによると、京都にあった製造会社は昭和18年に閉鎖されたそうですから、その頃までに納入されたのでしょう。
【上】標本のラベルは当時の学名で、西日本に多いニホンヒキガエルの骨だと思われます。現在は研究が進み、恩方にいるのは東日本のアズマヒキガエルと呼ばれています。