学校日記

6月23日(火)子どもを真ん中に考えるということ(保護者と学校の役割を分ける、学校の対応時間)

公開日
2026/06/23
更新日
2026/06/23

学校長より

先日、インターネットで、ある小学校の保護者対応に関する体験談を目にしました。子どもが問題行動を起こし、学校から保護者へ連絡をしたものの、仕事の都合ですぐには対応できなかったという内容でした。


もちろん、その記事だけで事情のすべてが分かるわけではありません。家庭にはそれぞれの事情があり、一つの出来事だけで誰かを評価することはできないと思います。それでも、読み終えた後に私の心に残ったのは、「大人は誰を中心に考えて行動するべきなのだろう」という問いでした。


この問いへの私なりの答えは、「子どもを真ん中にする」ということです。


近年施行された子ども基本法でも、「こどもの最善の利益」を第一に考えることが基本理念として示されています。これは、大人が仕事や生活を犠牲にしなければならないという意味ではありません。しかし、子どもが急な体調不良になった時、通院が必要となるようなけがをした時、大きな友達トラブルが起きた時、あるいは万引きなどの問題行動を起こした時には、「仕事や予定」と「子どもの今」を比べるのではなく、「今、この子にとって何が最も必要なのか」という視点で考えることが大切なのではないでしょうか。


困った時にそばにいてくれた大人の存在は、きっと子どもの心に長く残ります。大人の行動そのものが、子どもへのメッセージになるのだと思います。


同時に、もう一つ大切にしたいことがあります。それは、教職員の役割と保護者の役割を混同しないことです。


学校は、教育活動を行い、子どもの安全を守り、集団の中で成長を支える場所です。一方、子どもを養育し、必要な受診に付き添い、社会のルールや責任を家庭で教え、人生の土台を築くことは、保護者だからこそ果たせる大切な役割です。どちらが重いということではなく、それぞれに代えの利かない責任があります。


また、教職員にも勤務時間や家庭生活があります。本来は家庭が担うべき対応を学校が肩代わりしたり、勤務時間外の対応を当然のものとして求められたりすると、学校全体の教育活動にも影響が及びます。だからこそ、お互いの役割を理解し、尊重し合うことが欠かせません。


学校と家庭は、サービスを提供する側と受ける側ではなく、同じ子どもの幸せを願うパートナーです。大人同士が「子どもを真ん中に」という共通の思いをもち、それぞれの役割を果たしながら支え合う。その姿こそが、子どもたちに責任感や思いやりを伝える何よりの教育になるのではないかと、この記事を読んで改めて感じました。


★このネットの事例、学校は警察に「保護者が行くのは仕事を終えた夜になるとのことです」と伝えたのでしょう。学校の教職員もやるせない気持ちになったことでしょう。


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