学校日記

4月28日(火)「どんな話だった?」と聞いてみる(家庭学習の音読を見守る保護者の視点)

公開日
2026/04/28
更新日
2026/04/28

学校長より

人間の記憶のインプット、アウトプットの仕方には大きな個人差があるとされています。


とある大学の先生は、学生の名前や特徴を一度で覚えることができるのだそうです。一度見聞きしただけのことを思い出す際も、脳内で動画のように正確に再生されるような感覚だとのことです。


方や、音読の際には、文字を追いかけることに精一杯で、数回の音読では話の内容まで理解することが難しい人もいます。


公立小学校にはその両者がインクルーシブに存在しているという前提で学習を展開していく必要があります。


今の子どもたちが学習する国語のよくある学習スタイルは、「物語、説明の全体を読んで概要を捉え、テーマや疑問に沿って読みを深める」というものです。6時間ほどで完結する8ページほどの読み物や説明文の学習では、概要をつかみ、読んでみた感想をノートに書いたり、仲間に伝えたりするあたりまでを、最初の1時間で行うよう設定している教科書がほとんどだと思います。


文字を正しく読むことに精一杯で、話の内容が捉えられていない段階の音読では、学習のスタートでつまずいてしまうことが想像できると思います。


クラスの中には、一度音読すれば事足りる子もいれば、一日2回ほど、1週間ほどかけて読んでおかないと自信がもてない子もいます。

この個人差に寄り添うのが音読の家庭学習です。

低学年では手をかけ(隣に座り、見本を見せたり、一文ずつ交互に読んだり)、中学年では声をかけ(3つほめて1つ助言)、高学年では目をかけ(取り組んでいることを把握)、音読に取り組ませてください。


単語や文節で区切られる読み方の間は、正しく読むことに精一杯で、内容まで捉えられていないことが多いです。

「どんな話だった?」と聞いてみてもらえると、お子さんが内容を捉えられているかどうかがある程度把握できると思います。

文字を読むことが苦手な子にとっては、耳からのインプットが救いになります。保護者の方が一度読み聞かせて、ストーリーの全体像(あらすじ)を先に頭に入れてから音読を行うようにすると、次の文字を予測しやすくなり、読む負担が劇的に減ります。


保護者の方が家庭学習に寄り添う際の参考になれば幸いです。


【関連HP投稿】4月24日(金)② 4月27日分 「正しく読む力」と同時に「予測して読む力」も大切(家庭学習で音読を聞く際の視点)