学校日記

2月9日(月)「間違っていました」と言えるのは、大人を信頼している証(受け入れ、感謝して、寄り添い、勇気づける)

公開日
2026/02/09
更新日
2026/02/08

学校長より

私たちは日々の生活の中で、「自分がどう感じたか」という主観的な現実と、「実際に何が起きたか」という客観的な事実の両方をもって物事を捉えています。この二つが大きくずれてしまうと、誤解が生じたり、人間関係がこじれたりしやすくなり、生きづらさにつながることがあります。


たとえば、言い間違いをしてしまったときや、結果的に事実とは異なることを伝えてしまったとき、本当は「訂正したい」「正直に話し直したい」と思っていても、それができないまま時間が過ぎてしまうことがあります。この状態が続くことは、子どもにとっても大人にとっても、とても苦しいものです。


誰しも「自分が間違っていた」と認めることには勇気が必要です。特に子どもは、「相手の期待を裏切ってしまうのではないか」「怒られるのではないか」「罰を与えられるのではないか」といった不安が大きくなり、正直に話すことをためらってしまうことがあります。


見方を変えると、子どもが「ごめんなさい」や「本当のこと」を伝えられない背景には、「ありのままの自分でも受け入れてもらえる」という安心感や信頼が、大人との関係の中で十分に感じられていない状況があるのかもしれません。


だからこそ、子どもが「間違えてた」「ごめんなさい」と伝えてくれたときには、まず「正直に話してくれてありがとう」と声をかけ、その勇気を大切に受け止めることが重要だと考えています。そのうえで、「これからどうしたらよいか」を一緒に考えていく関わりが、子どもの自己調整力や人との信頼関係を育てていきます。


また、保護者や教職員が「うちの子(私のクラスの子)がご迷惑をおかけしてすみません」と伝える姿を見せることも、子どもにとって大切な学びになります。間違いを認め、関係を修復していく姿そのものが、「失敗しても大丈夫」「正直でいていい」というメッセージになるからです。


子どもにとって、保護者は一番安心できる存在です。そして学校の教職員もまた、その安心に近づける存在でありたいと考えています(祖父母やきょうだい、真の友人には負けてしまうかも知れませんが…)。


家庭と学校が同じ方向を向き、「正直に話せる安心」を大切にしていくことで、子どもたちは少しずつ、自分の言葉で事実や気持ちを伝えられるようになっていくのだと思います。