“たうなす”って何? 古い本その1『藥用植物圖説』
- 公開日
- 2022/02/24
- 更新日
- 2022/02/24
恩方の歴史と暮らし
よそでは処分されてしまうような様々な古い物が、本校にはあります。大切に保管しているのか、単にそのまま置いてあるのかは微妙ですが…歴史的価値があるかもしれません。古〜い本を紹介していきます。
「たうなす」は「とうなす(唐茄子)」と読み、カボチャのことです。洗って乾かした種子の皮をむき、すりつぶして「南瓜仁(ナングワジン)」という虫下しの生薬にすると書いてありました。七十数年前の本は、漢字もかなも古い書き方なので読むのに一苦労です。ゴボウは“ごばう”、ショウガは“しやうが”です。
本は著作権上、写真をネットにアップできませんので、“東京都南多摩郡恩方村立恩方第二小学校之印”という当時の蔵書印とリライトした挿絵を載せました。
現代の価格にすると3000〜4000円もする本で、79グループ121種類の植物とその薬効、巻末に複数の薬草を使う“皇漢藥處方”が43種類出ています。当時の基礎知識として小学校で生薬作りをしたのかどうか…謎ですね。
『藥用植物圖説』波多腰節 著、農業書院 発行、昭和23年9月18日3版、200円。