松姫ものがたり その12【最終回】
- 公開日
- 2021/12/28
- 更新日
- 2021/12/28
恩方の歴史と暮らし
むかし信松院(しんしょういん)には「松姫さまお手植(
てう)えの松」がありました。
つらいとき、悲しいときにお願いすると力(ちから)を与えてくれました。
後に八王子に大きな火事があったとき、この松が大きく手を広げる格好(かっこう)で、火をくい止めたといわれています。
松姫さまは五十六才になった元和(げんな)二年四月十六日、座禅(ざぜん)を組まれたまま、西方浄土(さいほうじょうど)を向いてお亡くなりになりました。
西方浄土には お父さまの信玄公やお母さま、仲良しだった五郎お兄さまたちなどたくさんの御霊(みたま)がやすまっています。
松姫さまが亡くなられたとき、信松院から五色(ごしき)の雲がわきたちゆるやかにゆるやかに西に流れて行ったということです。
おしまい
※元和二年は西暦1616年です。
ふりがななど表記の仕方は、視聴覚室に掲示されている児童作品を元にしています。ご了承ください。ご愛読ありがとうございました。