学校日記

松姫ものがたり その4

公開日
2021/06/29
更新日
2021/06/29

恩方の歴史と暮らし

松姫さま 七才になった時のことです。
信玄公は 尾張(おわり)のお殿さま、
織田信長(おだのぶなが)公の後継ぎ(あとつぎ)、
信忠(のぶただ)さまと
松姫さまの結婚の約束を交(か)わしました。

その頃は、国と国のかけひきで、
若君(わかぎみ)やお姫様がまだ幼いうちに
結婚の約束をしてお互いに攻めて来られないようにしたのです。

松姫さまは信忠さまと一度もあったことはありませんでした。
織田家からは、たくさんのお祝いの品が届けられました。
中でも舞扇(まいおうぎ)はとくにうれしくて胸に抱きしめ、
結婚の日を夢見ておりました。