学校日記

小さな陶芸家・ドロバチの「ゆりかご」

公開日
2021/05/19
更新日
2021/05/19

恩方の自然

 普段、あまり開閉しないドアの隙間にドロバチが巣を作っていました。10個くらい並んでいます。この蜂はあまり危険ではなく、巣といってもたくさん蜂がいるわけではありません。これは育児用の個室なのです。
 母蜂は泥をせっせと運び、泥の「ゆりかご」を作ります。その中に、狩ってきた虫などに麻酔をして入れ、一つ卵を産み付け蓋をします。孵った赤ちゃんはその虫を食べて育ち、さなぎになり、やがて羽化して泥の個室から飛び立ちます。(穴の開いているものがそうです)
 では、まだふさがったままの物はどうなっているのか…開けてみると、餌のハエトリグモがそのまま出てきました。ここの卵は孵化しなかったようです。
 木の枝で焚火をしたら、ついていたドロバチの巣が硬く変化するのを見て、人類が陶芸(焼き物)を始めたという説があります。