9月7日(月)ぼう力やひどい言葉、悪口やうわさ話はだめ!まわりのみんなの心もきずつけます
- 公開日
- 2026/09/07
- 更新日
- 2026/09/01
学校長より
★本日全校朝会で子どもたち向けた話を掲載します。
「ぼう力」と聞くと、たたく、ける、おすなど、体をきずつけることを思いうかべる人が多いかもしれません。
でも、人をきずつけるのは、体へのぼう力だけではありません。
「バカ」「きらい」「あっちへ行け」といった、相手に直接ぶつけるひどい言葉も、人の心をきずつけます。
そして、もう一つ、みんなに考えてほしいことがあります。
それは、悪口やうわさ話も、人の心をきずつける「言葉のぼう力」になるということです。
本人がいないところで、「○○って、こんな人なんだって」「○○って、いやだよね」「みんなも○○のこと、きらいだよ」などと話すこと。
本当かどうか分からないことを人に伝えたり、おもしろ半分に話を広げたりすること。
こうした悪口やうわさ話も、相手を深くきずつけることがあります。
「本人に直接言っていないから大丈夫」ではありません。
言葉は、人から人へ広がっていきます。
いつか本人の耳に入るかもしれません。
そして、本人に届かなかったとしても、だれかの悪口やうわさ話が飛びかう場所では、まわりの人も安心して過ごすことができません。
体のきずは、治っていく様子が見えることがありますが、心のきずは、外からは見えません。
悪口を言われても、笑っている人がいるかもしれません。
何も言わずに、その場をやりすごしている人もいるかもしれません。
だからといって、その人がきずついていないとは限りません。
だからこそ、「悪口やうわさ話も、人の心をきずつける言葉のぼう力になる」ということを、みんなに知ってほしいと思います。
きずつくのは、言われた人だけではない
だれかが大きな声でどなられていたり、悪口を言われていたりするのを見聞きしたら、みなさんはどう感じるでしょう。
自分のことではなくても、「こわいな」「いやだな」「次は自分のことを言われるのかな」と感じることがあると思います。
友達がだれかの悪口を言っていると、「自分も何か言わないといけないのかな」と困る人もいるでしょう。
「自分がいないところでは、自分の悪口も言われているのかな」と不安になる人もいるかもしれません。
ぼう力やひどい言葉、悪口やうわさ話は、された人だけではなく、見ていた人、聞いていた人の心にもえいきょうします。
一人への悪口でも、教室や学校全体の安心をこわしてしまうことがあるのです。
だから学校では、「だれに対してでも、体をきずつけるぼう力も、心をきずつける言葉のぼう力もだめ」ということをくりかえし指導します。
どうして、だめだと分かっていてもしてしまうのだろう
「してはいけない」と分かっていても、何度も人をきずつけてしまう人がいることがあります。
そんなとき、「この子は悪い子だ」だけで終わらせるのではなく、「どうして、こんなことをしてしまうのだろう」と考えることも大切です。
たとえば、
○一人になることが、とてもこわい
○仲間から外されたくない
○友達より上にいたいと思ってしまう
○自分に自信がもてない
○だれかの悪口を言うことで、仲間をつくろうとしてします
○いやな気持ちを、うまく言葉で伝えられない
○おこったときに、自分を止めることがむずかしい
○相手がどんな気持ちになるのか、まだ十分に考えられない
など、いろいろな理由がかくれていることがあります。
でも、理由があるからといって、人をきずつけてよいわけではありません。
悪口を言えば友達が増えるから。
みんなも言っているから。
自分も前にいやなことをされたから。
そうした理由があっても、悪口やうわさ話をしてよいことにはなりません。
「だめなことは、だめ」とはっきり伝えること。
そして、「どうしたら、次はちがうやり方ができるかな」といっしょに考えること。
学校では、そのどちらも大切にしていきます。
もし、だれかにきずつけられたら
だれかにひどいことを言われたり、自分の悪口やうわさを聞いたりすると、「自分が悪いのかな」「みんなからきらわれているのかな」「自分には、よいところがないのかな」
と思ってしまうことがあるかもしれません。
でも、覚えておいてください。
だれかがあなたに言った言葉や、だれかが広めたうわさで、あなたの大切さが決まることはありません。
人が言ったことが、いつも本当だとも限りません。
相手がどんなことを言っても、あなたには、あなたのよさがあります。
つらいときは、一人でかかえこまずに、家の人や先生など、安心できる大人に話してください。
そして、もし友達の悪口やうわさ話を聞いて困ったときも、一人で何とかしようとしなくて大丈夫です。
いっしょになって悪口を言わない。
話を広げない。
困ったときは、大人に相談する。
それも、自分や友達を守る大切な行動です。
これは、大人も同じです
この話は、子どもだけの話ではありません。先生も、お家の人も、すべての大人も同じです。
先生が一人の子に強い言葉を使えば、言われた子だけではなく、それを見ているまわりの子どもたちも、こわくなったり、いやな気持ちになったりします。
また、本人のいないところで、その人を悪く言うことや、決めつけるようなことを言うことも、子どもでも大人でも気をつけなければなりません。
だから先生たちも、「自分の言葉で、だれかをきずつけていないかな」「本人がいないところでも、相手を大切にした話し方ができているかな」と、自分の言葉やかかわり方をふり返ることが大切です。
学校では、先生たちも、子どもへの話し方やかかわり方について学び続けていきます。
そして、すべての先生が、「この先生なら安心できる」と、みなさんに思ってもらえる大人でありたいと考えています。
子どもも、大人も
ぼう力やひどい言葉、悪口やうわさ話のない学校は、子どもたちだけががんばってつくるものではありません。
子どもも、大人も、
人の体をきずつけない。
人の心もきずつけない。
本人がいないところでも、その人を大切にする。
そして、もしうまくできなかったときには、「どうすれば、次はもっとよくできるかな」と考える。
そんな学校を、みんなでいっしょにつくっていきましょう。