学校日記

5月28日(木)非認知能力の育成は公立学校で!

公開日
2026/05/28
更新日
2026/05/19

学校長より

近年、「非認知能力」という言葉が非常に大切にされています。これは、テストの点数や知識量といった「見える力(認知能力)」とは異なり、「やり抜く力」「自分の気持ちをコントロールする力」「人と関わる力」など、数値では測りにくいものの、人生を豊かに生きるために欠かせない力を指します。例えば、うまくいかない時にもあきらめずに取り組む姿勢や、友達と意見が違った時に折り合いをつける力などがこれに当たります。これらは、すぐに結果として見えるものではありませんが、将来にわたって学び続け、社会の中で自分らしく生きていくための「根っこ」となる重要な力です。

 小学校では、この非認知能力を「特別な教科」として教えるのではなく、日々の学校生活全体を通して育んでいます。授業で自分の考えを伝えたり、友達の意見を真剣に聞いたりする場面、係活動や当番活動で役割を果たす経験、そして運動会などの行事で仲間と協力して一つのことをやり遂げる経験。そのすべてが、子どもたちの心を耕す貴重な機会となっています。

 特に、公立学校には、多様な背景や個性をもつ子どもたちが共に学ぶ環境があります。考え方や感じ方の違いに日常的に出会い、時には意見がぶつかることもありますが、その中で「どう折り合いをつけるか」「どう関係をつくり直すか」を学ぶ経験こそが、非認知能力を大きく育てます。あらかじめ似た価値観を持った集団の中だけでは得にくい、この「多様性の中での学び」は、公立学校ならではの大きな強みであると考えています。

 また、失敗やトラブルも大切な学びの機会です。大人が先回りしてすべてを整えるのではなく、子ども自身が「次はどうすればよいか」と考え、悩みながら進んでいくことを大切にしたいものです。

 ご家庭においても、「結果」だけでなく、ぜひ「過程」に目を向けてあげてください。「できた・できない」だけでなく、「最後まで取り組んだね」「工夫していたね」という声かけは、子どもが自分の成長を実感する大きな助けになります。

 正解が一つではない変化の激しい時代。知識を蓄えるだけでなく、自ら考え、人と関わりながら前に進む力を、学校と家庭とで共に育んでいきたいと願っております。