5月8日(金)「未然防止」と「初期対応」(不審者対応)
- 公開日
- 2026/05/08
- 更新日
- 2026/05/06
学校長より
先週、4年生の子が校長室を訪れ、地域で知らない方から声をかけられるなどして不安になったことを伝えにきてくれました。
声掛け等の内容は、「運動会はいつ?」と声をかけられ、その後「頑張ってね」と肩を触られるというものでした。特に、体に触れてきたというところが心配な事案です。
不審者対応で最も大切なのは、「事件が起きてから対応する」ことだけではなく、「危険を近づけない」「違和感の段階で動く」ことです。
学校では、防犯訓練やセーフティ教室等の安全指導を行っていますが、登下校や放課後を含めると、子どもの安全は学校だけで守り切れるものではありません。保護者・地域・学校・警察が連携していくことが重要です。
■ 未然防止の視点
不審者事案では、
* 人通りが少ない場所
* 一人行動
* 助けを求めにくい心理状態
などが重なることで、危険性が高まります。
そのため、
* できるだけ複数で下校する
* 地域での見守りを行う
* 子どもがSOSを出しやすい家庭環境をつくる
* 日頃から地域で挨拶を交わす
といった積み重ねが、大切な未然防止につながります。
また近年は、
* SNSを通じた接触
* 「親切そうに見える大人」
* 子どもの不安や孤独感につけ込むケース
も増えています。
「知らない人に気を付ける」だけではなく、
「違和感を覚えたら離れてよい」
「逃げてよい」
「助けを求めてよい」
という感覚を育てることが重要です。
■ 地域ぐるみの見守りをお願いします
子どもたちの安全は、学校だけで守り切れるものではありません。実際には、登下校中や放課後など、地域の中で過ごしている時間も多くあります。そのため、保護者・地域の皆様による「見守り」が、大きな防犯力になります。
特別なことをしていただく必要はありません。
* 散歩をしながら
* 買い物のついでに
* 家の前で水やりをしながら
* 通勤や外出の途中で
「地域の大人の目」があるだけで、不審者への抑止力になります。
また、日頃から、
* 子どもたちへ挨拶をする
* 気になる様子があれば声をかける
* 危険箇所に気付いた際に学校や警察へ情報共有する
といったことも、地域全体の安全につながります。
「地域の中で子どもを気にかける大人がいる」という空気そのものが、防犯につながっていきます。
■ 初期対応の視点
もし、不審者を目撃したり、子どもから不安な話を聞いたりした場合には、まずは安全確保を最優先にしてください。
その上で、通報や連絡の順序として大切なのは、
①警察へ通報
②学校へ連絡
です。
「学校へ先に知らせた方がよいのでは」と思われることもありますが、不審者対応は初動の速さが極めて重要です。
警察への通報が早いことで、
* 周辺パトロール
* 現場確認
* 地域警戒
* 他地域との情報共有
などにつながり、不審者の確保、被害拡大防止につながります。
学校は、その後、
* 校内安全確保
* 集団下校等の判断
* 保護者への情報発信
* 教職員による見守り強化
* 関係機関との連携
などを行います。
また、ご家庭では、
* 子どもの話をまず受け止める
* 「気のせい」と決めつけない
* 「あなたが悪い」と責めない
* 小さな違和感でも共有する
ことを大切にしていただければと思います。
子どもたちは、
「怒られるかもしれない」
「大したことじゃないかも」
と思うと、話せなくなることがあります。
だからこそ、
「何かあったら、まず話して大丈夫」
という安心感が、最大の未然防止につながります。
学校・家庭・地域全体で子どもたちを見守っていくことが大切です。
校長室に相談に来てくれた4年生の2人、ありがとう!