学校日記

5月21日(木)「ウェルビーイング」とは(自己肯定感、自己実現)

公開日
2026/05/21
更新日
2026/05/09

学校長より

近年、教育の中で大切にされている言葉の一つが「ウェルビーイング」です(参照 教育振興基本計画)。ウェルビーイングとは、学力や成績だけでなく、心・体・人とのつながりが満たされ、自分らしく生きている状態を指します。子どもたちにとっては、「学校が安心できる場所であること」「挑戦できること」「自分にはよさがあると思えること」が、その基盤になります。


この視点は、ユニセフによる子どもの幸福度調査(ユニセフ「レポートカード19」 先進国の子どものウェルビーイング)とも深く関わっています。調査では、日本の子どもたちは、生活習慣や健康状態などの身体的幸福度は高い水準にある一方で、精神的幸福度は低い傾向が示されています。これは、とても考えさせられる結果です。体は満たされていても、「自分に自信がもてない」「毎日が楽しいと感じにくい」「不安や孤独を抱えている」子どもが少なくないということです。


だからこそ、小学校では学習指導と同じくらい、自己肯定感を育てる教育、そして**自分らしさを発揮できる教育(自己実現)**が大切になります。


例えば、計算が得意な子が友達に教えて感謝される経験。絵が好きな子が掲示物づくりで活躍する経験。人前で話すことが苦手な子が、勇気を出して発表し、周囲に認められる経験。こうした日々の積み重ねが、「自分にもできることがある」「ここにいてよい存在だ」という実感につながります。


自己肯定感とは、何でもできると思い込むことではありません。失敗したり悩んだりしても、「それでも自分には価値がある」「また挑戦してみよう」と思える心の土台です。また、自己実現とは、誰かと比べて一番になることではなく、自分の持ち味を生かして成長していくことです。


保護者の皆様には、結果だけでなく、お子さんの過程や努力にも目を向けていただければと思います。「100点すごいね」だけでなく、「最後まで取り組んだね」「友達にやさしくできたね」「昨日より成長したね」という言葉が、子どもの心を育てます。


山田小学校では、「たくましさの育成」の中に、身体の健康と同じかそれ以上に、心の健康も育てていくことを強く意識して、子どもたち一人ひとりが「自分らしく幸せに生きる力」を育んでいきたいと考えています。