2月17日(火)道徳授業は漢方薬(道徳的心情、道徳的実践力の育成)
- 公開日
- 2026/02/17
- 更新日
- 2026/02/06
学校長より
「道徳は漢方薬ですね」これは、副校長先生が先生たちによく話している言葉です。確かに、道徳教育の価値を端的に、上手に表現した言葉だなと思います。
漢方薬は、飲んですぐに劇的な変化が現れるものではありません。体質やその人の状態に合わせ、時間をかけて、少しずつ体全体を整えていくものです。道徳の学びも、まさにそれと同じです。
道徳の授業を受けたからといって、翌日から急に優しくなったり、立派な行動ができるようになったりするわけではありません。むしろ、授業中は「よく分からなかった」「難しかった」という感想が残ることもあります。それでも、その問いや言葉は、子どもの心の奥に静かに残り続けます。
友達との関係に悩んだとき、失敗してどうしてよいか分からなくなったとき、ふとした瞬間に、以前の道徳の時間で考えたことがよみがえってくることがあります。「あのとき、あんな考え方もあったな」「別の選び方もあったかもしれない」。その小さな気づきが、行動を少しだけ変え、心の向きを整えていきます。
即効性はありませんが、気づけば以前よりもしなやかに、人や自分と向き合えている。道徳とは、正解を教える薬ではなく、心の免疫力を高める漢方薬のような学びなのだと思います。焦らず、繰り返し、味わいながら続けていくことにこそ、大きな意味があるのです。