水道キャラバン

 4年生の社会科。単元名「くらしをささえる水」
 この学習を体験を下に進めたいとの願いから、水道キャラバンの方々が来校し、5・6校時に体育館で実験を交えながら説明してくれました。
 水道から流れるきれいな水、この水はどこから、どのようにして私たちの元に届くのか、プロジェクターに映し出しながら説明してくれます。二人の司会進行役も、なんだか妙にうまい。聞いてみると、役者の目指しているとのこと。なるほど。
 実験に入ると活気付く子どもたち。トイレタイムのときに、質問してみました。
「ねえ、どんな実験しているの?」
「水の実験」
「水をどうするの?」
「汚い水をきれいにするの」
「どうやって?」
幾分私もしつこいなぁと思いながら聞いていたら、
「エーット濾過して・・・、とにかくきれいにするの!」で説明終了。
邪魔してごめんなさい。
                               副校長
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これは楽しい

 4時間目、職員室で仕事をしていると、突然外から歓声が上がります。いったい何事。こちらは、「指導モード」全開で二階のベランダから外をのぞいてみると、4年生がなにやら実験しています。
 よーく見ると、ペットボトルロケットです。ペットボトルに適度な水を入れ、そこに空気入れで空気を送り込みます。中の空気圧がある限界に達すると、水を飛ばしながら空高くペットボトルが舞い上がっていきます。
 「こりゃあ、楽しい!」子ども達が歓声を上げるのも、納得納得。後で金子先生に聞いてみると、4年の理科の「空気」での実験なのだそうです。
 水泳を終えたばかりの5年生が、足を止めて見学していました。
                               副校長
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かしかし

 あいにくの雨、それでも子ども達は遊びたい。
 水曜日の午後、雨で校庭は使えませんでしたが、体育館には大勢の子どもたちが遊んでました。
 驚くことに、毎回何かしら新しいことがあるのです。それは、スライム作りややじろべえ作りといった工作のようなイベントだったり、指示に従って進んでいくラリーゲームだったり。今回除いてみると、手作りのつるされたトンネル?やボールを入れて競うストラックアウトのようなゲームが用意されてました。
 私でも気づくのですから、遊びに目ざとい子ども達は絶対その変化に気がつき、それを楽しみ遊びにやってくる子もいることでしょう。こんな積み重ねた努力が、毎回これだけの子どもたちを集めているのですね。
 遊んでいる子ばかりかと思うと机の前で宿題をやっている子どもたちもいます。みんなでやるのが楽しいのかもしれませんね。
                                副校長
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7月8日

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今日の給食は、フィッシュサンド、野菜のスープ煮、さくらんぼ、牛乳です。フィッシュサンドのさかなは、めかじきを使っています。パンは、セサミパンを使用しました。よく食べていました。 


7月5日

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今日の給食は、ソフトフランスパン、ラザニア、わかめサラダ、冷凍みかん、牛乳です。ラザニアは、生パスタ、ぶたにく、たまねぎ、マシュルームをケチャップであじつけをしブラウンルーをつくりまぜあわせオーブンでやきました。

授業寸景 No25

授業寸景 No25
 
                  某月某日 第2校時 国語

 教室に入ると算数の授業が終わったばかり、私が入っていくと、
子供たちはワッとそばによってきて、あれこれ話し掛けてくる。指
導者が2時間目の開始を告げると、子供たちは、直ぐに席に着く。
そして、みんなで声を揃えて私にも元気に挨拶をしてくれた。
「おおきなかぶ」(板書)
「はじめの感想」を書いたノートを配り、それを発表させる。33
人のうち、提出が23人。「何人足りないですか」と指導者は問い、
暗に子供たちに対して「忘れている人は反省しなさい」と伝えてい
るのだ。これはなかなか見事である。
 指導者は、鍛え上げた「声色」を十二分に活用し、変化をつけて
子供に語りかけ、指示を出し、問い、注意し、集中させる。この見
事な技(これは天性のものか)いつ見ても感心させられる。
 順に指名し、子供たちが自分で書いた感想文を前に出て読ませ、
評価をしてほめる。このあたりの呼吸もまた、見事。
 時折、子供のノートを開いて中を見させ、どこがいいのか、全体
に問う。長く書いている、つめて書いている、文字をきれいに書い
ているなどと、子供たちは1年生なりにしっかりと評価している。
 このようにして、どんどん読ませ、ほめて、共感させて、感想を
全体に共有させていく。こうして一通り感想を読ませた後、次の学
習に入る。
「教科書を出して。P64、用意はいいですか」。「本を読む姿勢
は?」、と構えを作らせ、指導者が読む。それを子供たちが「追い
かけて読む」。これを繰り返す。この指導者の読みは、さすがに国
語の研究を長く続けているだけあって、リズム、テンポ、声質、抑
揚、ことばの明瞭さ、発音、いずれも聞いているこちらの耳にまで
心地よい。どうすればこのような読みができるのだろうか。
 子供たちは本をしっかり持ち、耳を働かせて聞き、指導者の後を
「追いかけ読み」をする。これを何度も繰返すのである。耳の筋肉、
口の筋肉、アタマとココロの筋肉が、じっくりとほぐされていくよ
うだ。
 次に指導者は、本時間の学習範囲を限定する。この時の指導言が
また秀逸。「お家を建てるとき、柱と柱の間がありますね。文章に
もあります。先生の指を見て。」というような比喩で、文章の「間」
に注目させるのである。ここが、「段落」であると。
 段落枠を客車型に作成したものを黒板に2枚貼り付ける。緑とオ
レンジの二枚。
 緑のほうに「1 おじいさん」、オレンジのほうに「2 あまそ
うな」と板書して、この段落の「読み取り」の勉強することを子供
たちに知らせる。
 指導者は言う、「この枠を段落といいます」。再び、この本文に
戻り、音読を繰返す。全員で読み、グループで読み、分担して読み、
指導者と対決して読み、また、全員で読む。
 この時のキーワードは「あまい、あまい、大きな 大きな」であ
る。それが読みに現れるように「おじいさんはなんていってるの、
どう読めばいいの、どんな声で読めばいいの」とたたみ掛けるよう
に指導者は子供たちに問う。
 徐々に、徐々に子供たちの意識が、「そこに」集中していくのが
わかる。三度読ませ、四度読ませて、なお読ませる。とうとう爆発
的な読みになった。大きな「かぶ」が私の目の前に現れたかと思っ
たね。
「だれが、何をまいたのか」を問い、答えさせて段落枠に「おじい
さん、かぶのたね」とまとめる。後は次時。  
 その後、かたかな「コ」「サ」「シ」の勉強。みんなで一斉に指
を突き出し空書きして、プリントに練習。みんな、指導者から大き
なマルをもらいました。よかったね。 

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授業寸景 No24

授業寸景 No24

                  某月某日 第2校時 国語
 
「花を見つける手がかり」
 教科書を音読する。「指名、○(読点)読み」。このとき、指導
者は教室の後ろに立ち、子供の読みを抜かりなく観ている。読みを
聞いている子供たちの様子に気を配り、集中して聞いていない子を
次々と指名していくのである。
 子供たちは気が抜けない、だから、当然しっかり聞き、読む。こ
うして「音読の場」、その場の空気が、自ずから締まったものとな
っていく。「自然の技」というのは、こういうものをいうのだ。
 この指導者には、このような「技」がそこかしこに見られる。学
習の流れも、注意の仕方も、集中のさせ方も、指導者の気負いは微
塵も感じさせない。それでいて、子供たちの学習態度・姿勢は、終
始一貫して意欲的・前向きで、集中感とリラックス感に程よく包み
込まれていて、まさに緩急自在の指導というべき。
 子供たちの机の上には辞典が置かれ、その辞典には付箋がいっぱ
い挟み込まれている。授業の中で辞典を大いに活用している様子が
伺われる。指名読みの終わった後に、さらに全文まとめ一斉読みで
ある。これで、学習の一区切り。
 P48〜51、「じょうほうけいじ板を作ろう」(板書)
「読んでください」と指導者。「意味のわからないところは辞典で
調べて」。難語句をいくつか板書する。
 司書 分類表 農林水産業  
 子供たちは、それぞれ辞典を開いて、それらの語句を探し、意味
を調べる。楽しそうに調べている。いうまでもないことであるが、
この、「辞典・辞書」を使って何かを調べる(検索能力)力を育て
ることは、基礎学力としてもさらなる学力形成にとっても極めて大
事なことである。
「時間です、国語辞典を閉じましょう。口と辞典を閉じて。」と、
ピシャリ。
「P48を開けてください。全員で読んでみます」。「教科書を持
って、きちんと向いて」と読む姿勢の基本を、「助手(前の席にい
る子供)」を上手く活用しながら取らせる。このあたりもまた見事。
 そして、全員で一斉音読。良く揃っていて、声も出ている。ここ
で指導者は、「隣の人の声が聞こえましたか」と問うた。そうする
と、でかすぎる声でも、小さすぎる声でも、隣の人の読む声が程よ
く聞こえないということに子供たちは気づくのである。そうして、
もう一度、声を揃えて一斉音読。見事なくらい適度な大きさの声に
収まった。
「P50、ここからは一人読みに入ります。」と指導者。そうする
と、またピタリと静かになる。ほんとに良く鍛えられている子供た
ちである。
 さてこの後、指導者は、「分類」の意味を問い、「分類の実際」
を学ばせる。
 分類番号0 百科事典、年鑑 1 心理、道徳 2 歴史、地理、
伝記 3 社会、教育、伝説 4 理科、算数、動植物 5、6、
7、8、9 詩、物語、劇。その実際を子供たちに問い、指名して
答えさせ、分類についての興味を持たせる。
 その後、音読に戻る。結構難しいことばのある文章である。「図
書室などでさらにしらべてみるとよい」と指導者。
 最後に、「祝」の漢字を学習する。全員で空書きをして、ドリル
に書き込んで、終了。

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授業寸景 No23

授業寸景 No23
 
                  某月某日 第3校時 算数

(教科書)P81 速さ (板書)
 蒸し暑い、扇風機は回っているのだがほとんど役立たずの状態。
先が思いやられるわ。
「100メートルを何秒で走ったか」。(前時の復習)
 線分図で距離と時間を対比的に示し(板書)、「この図から、何
がわかったのか?」と指導者が問う。
 秒速、と子供たちが答える。すかさず「秒速というのは?」と指
導者が問い返す。1秒間に何メートル進んだか、ですと再び子供た
ちが答える。
「100メートルを16、53秒で走った。では、秒速は?」。
 100メートル÷16、53秒=6、04メートル/秒
「これは、1秒ごとにほぼ6メートル進むということであり、10
0メートル進んだ時に16、53秒かかったということだな。」と
確認する。
「これは、あり得るか」とたたみかけるように問い、「実際は、ス
タートして加速がつき、そして、疲れてくるから、6、04メート
ル/秒は、平均ということだ」とダメ押しの説明。
「では、同じ距離ではない場合、どうなるのか」と新たに問う。
 50メートル
 40メートル
 30メートル
「速さをどう比べるか、誰が速いのか、何を求めればいいのか考え
てみよう」。
「だれが一番速いか?距離も違う、タイムも違う、どうやって速さ
を比べるのか」。
「外に出て、実際にタイムを測定してそれぞれの速さを比べてみよ
う」。
 秒速で比べればいい、1秒あたりで何メートル進むかで比べれば
わかると子供たち。子供たちは既にわかっているのだ、賢い子供た
ちだねえ。さすがに昨年度学力調査で好成績を取っただけのことは
ある。
 運動場に出て、それぞれ実走実測することになった。しかし、こ
の蒸し暑さだから、全力疾走はなし、「早足」で測定することに。
要は、50、40、30メートルでの移動測定タイムが違えればい
いのだ。全力疾走して、暑さでぶっ倒れても困るしな。
 測定して再び教室に戻る。子供たちは暑いので下敷きでパタパタ
扇いで涼を取るのだが、気休めにしか過ぎない。見ているこちらも
すでに蒸し暑くてたまらないのだからね。
「自分の記録をノートに取り、秒速を計算してください。」と指示。
「計算機の必要な人は取りにきなさい」。簡単にこれだけ言うだけ
で、子供たちは自分で計算を始め、秒速を導き出す。計算機を使う
(キーを叩く)姿が、これが今様で面白い。
 片手うち、両手うち、乱れうち、見事なものだ。日ごろどれほど
ゲームで指先を鍛えているか、これを見れば一目瞭然である。
 指名して、測定値を発表させ、秒速を求めさせて、それを板書す
る。
 50メートル―26、25秒−1、9メートル/秒
 40メートル―10、13秒−3、9メートル/秒
 30メートル― 7、5秒 −4、0メートル/秒
 わかった、誰が一番速いか。「距離が違っていても1秒当たりで
比べれば速さがわかる。」と指導者は「念押し、重ね押し」して、
この授業を締めたのでした。

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大型絵本

 今日7月7日は、大型絵本の日です。
 2時間目の終わりの10:00から、先ず2年生が楽しみました。その後の10:20からの中休みに、そのほかの学年が集まって話を聞くことができました。
 今回はちょっと変わって、紙芝居でしたよ。タイトルは、「たなばた」と「うみにしずんだおに」の2本立てでした。もちろんいつものように超満員。2年のあるクラスが、学級便りに感想を書いていましたので、ご紹介します。
                                副校長
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柏木会との昼食

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 7月6日(火)柏木会の方々との昼食会を行いました。
 今日は、学校に対するお気づきの点や今後の計画、さらにはそれぞれのプライベートなことまでざっくばらんに語って、親睦を深めることができました。
 私は、この学校に副校長として赴任してきたのは、平成20年の12月1日のことでした。1年と8ヶ月目に入りました。柏木会、保護者、地域の方々等たくさんの方に支えられての1年8ヶ月です。個人的にも、もちろん学校としても大変感謝しております。これからもどうかよろしくお願いいたします。
                               副校長

7月7日

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今日の給食は、ごぼうごはん、ほしがたスープ、さつまあげのあまからに、金時豆のあまに、牛乳です。スープのなかには、ほしほたてのかいばしら、わかめ、ねぎ、ほしがたのかまぼこが入ったスープです。

7月6日

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今日の給食は、キムチどん、えだまめ、こだまスイカ、牛乳です。今日のこだまスイカは、茨城県産です。スイカやえだまめがおいしくなる季節ですね。

校長語録

校長語録

「言葉(ことば)を習う」(朝会の話から)
                       
 もう7月に入って五日もたちました。早いですね。今は梅雨の
真っ最中ですが、時々晴れるそのときは、もう真夏の暑さです。
ムシムシ暑さにカンカン暑さ、それらに負けないように、みんな
でしっかり体を鍛えましょう。
 後2週間で1学期も終わりです。自分の、1学期のめあて達成
に向けてしっかりがんばっていることと思います。
 前回の朝会の時、先生は「いじめにつながること」として、こ
んな話をしました。
 ・ 心を傷つけるな。
 ・ 体を傷つけるな。
 ・ 知らんフリをするな。
 覚えていますか。これはみんな「いじめ」につながることだか
ら、絶対に「してはいけない」ことだと話しました。
 「心を傷つけるな」ということは、「言葉遣いに気をつけなさ
い」ということです。
 「体を傷つけるな」ということは、「暴力を振るってはいけな
い」ということです。
 「知らんフリをするな」ということは、「問題は、みんなで話
し合って解決しなさい」ということです。
 もうわかっていることだと思いますが。
 でも、「乱暴な言葉、ひどい言葉、相手を傷つける言葉遣い」
をする人が、残念ながらまだいるという話を聞きました。これは
いけないですね。
 友達には「優しい言葉遣い」、先生や大人には「丁寧な言葉遣
い」をするのが、学校での「言葉のルール」です。まずは、この
「ルール」をしっかり身につけてください。
 この「言葉のルール」を身につけるには、「国語の勉強をしっ
かりすること」、「本をたくさん読むこと」、「スポーツ・武道
・その他などを習うこと」、そして、「地域の行事などを習う(
参加する)こと」が大事です。
 なぜかというと、それらを通じて言葉の使い方(言葉遣い)を
しっかりと習うことができるからです。
 言葉遣いは、「言葉を習うことから、スポーツ・武道・その他
を習うことから、地域の活動などを習う(参加する)ことから」
自然に身についていきます。
 この地域には「いろいろなスポーツクラブ・その他」がありま
すし、近くの「南大沢警察署」でも柔道教室や剣道教室もあると
聞いています。地域の行事にはクリーンデーなどの活動もありま
す。
 これらに習えば、友達とともに「体を鍛え、ココロを鍛え、頭
を鍛え、言葉を鍛え、言葉の使い方(言葉遣い)」をしっかり習
うことができるでしょう。
 さあ。後2週間、「自分のめあて」の達成とともに「自分の言
葉遣い」をもう一度見直して、夏休みを迎えてください。
 

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授業寸景 No22

授業寸景 No22
 
                  某月某日 第2校時 算数

 まずは、「人口密度(板書)」を求める、教科書問題の答え合わ
せである。
 全国(主な都道府県)の人口密度を、計算機を使用して求める。
 スタートは、北海道から。(全国一周、人口密度の旅だね。)
 56628562(人)÷83453(平方キロメートル)=6
7,8
 四捨五入して=68人/1平方キロメートル。さすがに、少ないね。
 このようにして、次は青森、新潟、、、と進んでいく。扱う数字
が大きいので、計算機なしではちと大変だ。(この問題は、すでに
宿題になっていたようである。)
 指導者は、丁寧に一つ一つ子供たちに問いかけ、答えさせ、それ
を板書にまとめていく。粛々・淡々とね。答えあわせだから、爆発
的な動きがないのも仕方がないところだ。
 その時、子供が急に「ゴキブリみたいな虫がいる」と叫んだ。そ
の途端である、子供たちが動いたのは。それはもう、見事な動きの
早さであった。「ゴキブリ問題解決の動きの速さ」ではあるのだが、
「算数の問題解決での速さ」であれば尚良かったのだがな。
 人口密度を求める問題であるから、静かであるのは当然のことで
はあっても、もう少し元気が欲しいところである。
 どんどん進んで、大阪までやってきた。(問題対象都道府県は全
国13箇所)。
 そして、いよいよ鹿児島、梅雨明け近い沖縄。これで全問解答だ。
 ここで、これまで計算で求めてきた数字「人口密度」ということ
ばの使い方を探る。
「1平方キロメートル当たりの人数が多い場合、『人口密度』は『
なんといえば、どういえば』いいのかな」。
 多い、大きい、重い、でかい、ひろい、何だろう?
 高い、と子供が応える。「その通り、『人口密度は高い(低い)』、
というように使うのす」。「覚えておきましょう」と指導者。
 では、次の問題です。(以下、板書)。子供たちはノートに視写。
「芋を掘りました。(まだ、とれてないよ、と子供たち。実は、学
校の畑で芋を作っているのだ。)(「おいも、どれくらい取れるか、
楽しみだね」と負けずに指導者。)
 1平方メートルの畑からは、43,2キログラム。
 9平方メートルの畑からは、62,1キログラム取れた。
 どちらの畑が良く取れたといえるでしょうか。全員で読んで見ま
しょう。」と一斉音読。
「解くとき、嫌だなあ(めんどう)と思うなポイントは?」と指導
者が問うと、子供たちは「畑の広さが違うところ」だと応える。
 なるほど、取れた量を比べるには、畑の大きさを揃えなければな
らないからね。子供たちは、1平方メートル辺りの取れ高で比べる
とよいと結論した。
 そこで、指導者は、タイル図を板書した。その図に既定の数値を
記入すれば、1平方辺りの取れ高が視覚的に立式できるようになっ
ている。
 指名された子供が二人、前に出て数値を記入、立式、そして、説
明。
 43、2÷6=7、2キログラム/1平方メートル
 62、1÷9=6、9キログラム/1平方メートル
 これで、どちらの畑が良く取れたか良くわかっただろう。「嫌」
を超えた子供たち。
 この勉強を基にして、自分たちの育てている芋畑の収穫量を増や
してもらいたいね。

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授業寸景 No21

授業寸景 No21

                 某月某日 第2校時  理科
 
 班になって「ちょうの卵(幼虫)」の観察である。
 パックに入れて育成中の「ちょうの卵」をルーペで見る。小さく
て、見つけるのが大変だが、これが実に楽しそうである。その「た
まご」と、なりたての「幼虫」。手にルーペを持って、わあ、わあ、
きゃあ、きゃあとそれらを探す子供たち。
 中には「物差し」でもって、その大きさを測ろうとする子もいる。
測れるかな。私も思わず顔を近づけてその姿をみたが、さすがに小
さい。
「大きさはどれくらい?」「色は?」「何匹(個)いる?」と指導
者が問う。
「オレンジ色」「黄色」「4匹いる」「1匹(個)」とか、子供た
ちは口々に応える。
 先生用の「やつ」を班に回してさらに観察させる。「2班さんの
には、大きい幼虫がいます。見せてもらいなさい」。自分の班で育
成中のものだけではなく、他の班のそれや先生用の「それ」をみせ
て、観察をより深めていく。
 その「違い・異なり」を見せ、感じさせることは、子供たちを科
学の世界へ導く第一歩でもある。
「一度、座ってください」。声を大きくしないで、「小さい声」で
指示を出し、子供たちの「聞き耳」を立たせる。「小さな声で静か
に話す」、これは子供たちの「耳の働き」を良くさせる有効な方法
(高等技術)である。
 観察が終わったところで、葉の根元に巻いてあるティッシュに水
を含ませるように指示。なるほど、葉が枯れないようにするわけだ。
そして、それらを再び後ろの棚に戻させた。
 「次は、カイコの世話(観察)をします」。あくまでも「小さな
声で静かに伝える」。
 まだまだ幼さの残るこの学年の、子供たちへの指導で、この落ち
着き、さすがである。
 観察時間を設定した後、記録カードを配布。「気づいたこと、わ
かったこと、思ったことなどをいろいろと書いて、ファイルの中に
溜め込んでいきます。」と説明。子供たちはそれを聞いた後、廊下
に並べてある自分たちのカイコの入った紙箱を取りに行く。紙箱を
開けるとそこには桑の葉とともに極小のカイコが・・・。きゃあー、
気持ち悪いとか叫びながら、ルーペでその姿をのぞく子供たち。取
替え用の桑の葉は、すでに教卓に用意してあるので、子供たちはそ
れぞれ取りに行き、葉を入れ替えていく。
 子供たちのこの動きの中に「短く・小さく・静かに指示をだす」
技の浸透が見て取れる。見事な技である。指導者はゆっくりと班の
間を回り、子供たちの観察の様子を見、共感しつつ何かを気づかせ
る。このさり気ない立ち居振る舞いの中にもきらりと光るものがあ
る。
 子供たちの箱の中をのぞくと、いるわ、いるわ、何匹も。14匹
ほどいるそうだ。これが大きくなると(モスラの集団だ)、そりゃ、
すごいことになるな。
 子供たちは、桑の葉のあっちこっちをひっくり返して、わあわあ、
きゃあきゃあ言いながら、カイコを探し出してその姿を観察してい
る。指導者は、頃合を計り、カードに記録するよう促す。ひとしき
り観察した後、子供たちは記録に集中し始めた。設定時間通りであ
る。これもまた見事。
 その後、指導者は記録紙のファイルの仕方を板書し、簡潔に説明
した。
 子供たちの様子を見ていたら、指導者が私のそばに来て、黄アゲ
ハの蛹(二つ)を見せてくれた。幼虫から蛹になったばかりとのこ
とである、花茎(一方は網)に自ら細糸で支えてじっとその時を待
っている。なんと美しい姿であるか。
 子供の記録用紙には、カイコの姿、葉の形などとともに、オスか
メスかわからないと書いてあった。
 なるほど、ほんとに小さすぎてわからんな。

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テレビ朝会で

 今朝、小雨ながら雨が落ちてきたので、急遽校庭での全校朝会をテレビ朝会に切り替えました。すぐに対応してくれる高学年の、放送委員会さん、いつもありがとう。
 テレビ朝会で校長先生がおっしゃいました。
  「心を傷つけるな、体を傷つけるな、知らんフリをするな」そう、6月の最初の朝会でおっしゃったことです。これらはすべて、「いじめ」につながるので絶対にしてはいけないのです。
 今日はこれに加えて、言葉遣いの話がありました。「友達には優しい言葉遣い」、「先生や大人には、丁寧な言葉遣い」、それが「言葉のルール」だとおっしゃいました。
 この7月、「自分の言葉遣い」をもう一度見直してみましょう。
                             副校長
PS 7月の生活目標は、「ろうかをしずかにあるこう」です。
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クリーンデー

 7月3日(土)クリーンデーが行われました。
 毎回参加して思うこと。
 「たくさんの方々が参加してくれてありがたいなぁ」、ということ。別にの点だけを取り上げて言うことではないのだけれど、きっとこの世の中は、様々な人々の善意で支えられていることがたくさんあるのだろう、と実感できる。
 もうひとつ。「ごみはどうしてこんなにもたくさん落ちているのだろう」。それぞれが拾ったごみは、最終的に中郷公園に集められる。その量を見れば誰もが驚く。
 拾うのも、捨てるのも私たち人間なのだと思うと、なんだかおかしくもあり切ない。子ども達には、自分のふるさとを大切にできる人になってもらいたい。
 暑い中、ごみを拾ってくれた子どもたちに、カキ氷が振舞われた。暑さを忘れられるひと時だった。
                               副校長
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授業寸景 No20

授業寸景 No20

                  某月某日 第2校時 生活科 

 子供たちの机の上にはプリント、「1、2年 学校たんけん」と書
いてある。
 板書(その中の部分を抜書き)
 ぼくは(    )です。
 すきな(    )は、(     )です。
 よろしくおねがいします。
 (  )の中は、自分で書き込むのである。自己紹介の時にいう文
句(セリフ)の基本形を作っているようである。
 プリントには「6月9日(水) はんかいぎ 2時目」の文字も書
かれている。
 内容を読んでみると、学校たんけんのやり方などが書かれていて、
どうやら、近々、1・2年合同の学校探検をするみたいである。今日
は、そのための準備をしているのだね。そして指導者は、下記の1、
2、3を板書。4、5が空白でここは子供たちが話し合って書き込む
ところである。
1、なかよく。2、はしらない。3、大声をださない。4、(  )。
5、(  )。
 指導者が、4と5は「班で話し合って決めてもらいます」というと、
子供たちは直ぐに班体制になる。ここからは、班での学習(話し合い)
が中心。
 子供たちの様子を見ていると、結構活発に話し合っている。指導者
は、それぞれの班にアドバイスをしながら、学習姿勢を正したりいろ
いろ注意や指導をしていく。さすがにさすが、きめが細かい。
 ある班は、次のように書いていた。
(一人でこうどうしない)、(かってにもどらない)。なるほど、良
く考えてる。2年生といえども集団行動の原則(おかしもの約束だ)
を弁えている。指導者は「いくつも書いて、その中からいいものを二
つ選びなさい」とアドバイス。
 ところで、この指導者の教室は、整理整頓が行き届き、いつも気持
ちがいい。学習環境としては極めて良質で、落ち着いた雰囲気を保っ
ていて、ならばいい考えも自ずと湧出してこようというもの。
 さて、こどもたちは(一年生をおいていかない、一年生をいじめな
い、話を聞く)など、涙が出てきそうな優しいことばを書き込んでい
く。
 話し合いがどんどん活発化し、やがて「コーフン状態」みたいにな
ってきた。そこで指導者は、頃合を計って「チュウイ!」と呼びかけ
ると、こどもたちが「イチ、二」と答えて再び集中する(静かになる)。
 なるほどね、低学年の場合、こうやって気を引き締めるのか。
「席を戻しなさい」、「では、発表してください」と指導者が短く指
示をだし、子供たちに発表させる。
 その後、「はんかいぎ」の手順を全員で確認させる。「はじめのこ
とば、じこしょうかい、がっこうたんけんのせつめい、がっこうたん
けんのやくそくをきめる、(じかんがあったら、しりとりなどをする)、
おわりのことば」。
 ひとつの班を前に呼び出し、この「班会議」の手順を実演させる。
このようにして会議の手順を覚えさせていくのだ。
「お芝居っぽくやるのよ」と指導者。
 この手順をそれぞれの班で練習する。子供たちは楽しそうに実演し
ている。2年生でも指導の仕方でここまで話し合いができるのかと大
いに感心した。ちょうどここで終わりのチャイム。
「チュウイ!」「イチ、二」で、静かになったところで「これで2時
間目の授業を終わります」と日直さんが締めくくる。

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授業寸景  No19

授業寸景 No19

                 某月某日 第4校時 こくご

 学校からのお手紙を配布して、さあ、ひらがなのお勉強です。
 「や」と「れ」のひらがな練習プリントがすでに配られている。
 1号車・2号車は、「れ」のつくことば(もの)を考えてくださ
い。
 3号車・4号車は、「や」のつくことば(もの)を考えてくださ
い。 
 まずは「れ」から。「れ」のつくことば、ものを集める。 
 「れ」の正方形小黒板を貼る。
 「ですをつけて、大きな声で発表してください」と指導者。
 れんげです、れんしゅうです、ふしれはちです、れんこんです、
れもんです、れえずんです。
 子供たち、結構いろいろなことばを知ってるだねえ。活発にこと
ばが出てくる。
 次は、「や」。
 やぎです、こやぎです、やまがたけんです、やりです、やどかり
です。
 指導者は、子供たちの発表に一つ一つ反応し、それを板書してい
く。一度として反応することを忘れたことがない、見事なものであ
る。発表する子供だけでなく、あちこちから子供の声が、呟きが聞
こえてくる。それらに対して瞬時同時に反応し応えていく。
 「一対一」、「一対多」の対話応答を授業の中で、同時進行でや
れる優れた指導者は、そんなに多くはいない。この指導者はこれが
できる。
 高学年においても低学年においても、少しもかわることなくそれ
ができるのである。多に対応しつつ、授業の展開を確実に進めてい
く、そこにいつも感心させられる。  
 今度は、全員で板書に書かれたことばを大きな声で読む。「せん
せいはよみません、みんながよむのですよ。」とここで「突き放し」。
 これがまたいい、子供を変に甘えさせない、頼らせない。見習い
たい指導技術である。
 ことばを集めたら、つぎは、正しい書き方の練習だ。「れ」。正
方形小黒板を活用する。この小黒板は4つの部屋に分かれていて、
それぞれに番号が振られている。
 「1の部屋から3の部屋へ」というように指導する。それを見本
にひらがな練習プリントに一筆一筆ごとゆっくりとなぞらせ、書か
せて、運筆を手指に覚えさせていく。時間のかかることであるが、
それをしっかりやらせる。
 指導の定石とおり、全体指導の後は個別指導である。この個別指
導が、これぞ低学年指導というものであった。一人も残さず全員を
しっかり見て周り、丁寧に指導をし、ことばを交わし、ほめて、直
して、丸をつける。
 子供たちは指導者に見てもらいたくてうずうずしている。「でき
た、できた、できた、できた」の声があちこちから指導者の耳に届
くのだが、いわば聖徳太子的指導でそれをこなす。いやあ、見事。
 そして、次の「や」の練習。同じようにして練習していく。「や
だといってもダメ、一日にふたつはべんきょうしなくっちゃ、ね」、
これは指導者のシャレである。子供たちにわかったかな。
 指導者の丁寧な文字指導、1年生子供たちの少し飽きかけた心を
ぐいっと引っ張っていく。この根底には子供たち一人ひとりへの指
導の手を絶対抜かない指導者の姿勢信念があると思われる。
 さて、次は音読集。見事な音読を期待したが、ああ無常にもチャ
イム。残念無念。

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保護者会の後は・・

 今年も保護者会の後に、たくさんの保護者の皆さんがお掃除をしてくださいました。いつもの掃除では、とても手が出ない扇風機や教室の窓も、しっかりきれいにしていただきました。
 私も、2年の扇風機を掃除してみたのですが、これがなかなかに難しい。反対側で同じ扇風機を掃除してくださっていた保護者の方のほうが、あっという間に終わってさらにきれい。悔しいたらありゃしない。やっぱり主婦には勝てません。
 それから、見てください。今年はなんと新兵器の登場でした。長い柄の先に、スポンジがついていて高い窓ガラスもらくらくお掃除できます。4年の小谷田先生も笑顔でお手伝いです。
 企画して呼びかけてくださった柏木会の方々、お掃除に参加してくださった保護者の方々、本当にありがとうございました。
                               副校長
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