学校日記

熱中症対策も“見える化”へ――八王子市内初のWBGTをスマホで確認、学校安全をDX

公開日
2026/09/24
更新日
2026/09/24

今日の出来事

「今、校庭で活動を続けても大丈夫か?」


厳しい暑さが続く中、学校ではこれまで以上に迅速で的確な判断が求められています。特に体育の授業や部活動、体育祭に向けた練習では、熱中症から生徒を守るための安全管理が欠かせません。


本校では今年度、熱中症対策をさらに充実させるため、八王子市立中学校では初となる、「NETS ZERO」による暑さ指数(WBGT)をリアルタイムで確認できるシステムを導入しました。


これまでも教職員が測定器を使って校庭などのWBGTを確認し、活動の実施や休憩、活動内容の変更・中止などを判断してきました。しかし、測定のたびに現場へ出向く必要があり、測定者による誤差が生じたり、時間とともに変化する暑さを継続的に把握することにも課題がありました。


今回導入した仕組みでは、センサーが測定したWBGT値をクラウド上に保存し、教職員がスマートフォンやパソコンからリアルタイムで確認できます。


いわば、「測りに行く」安全管理から、「いつでも確認できる」安全管理への転換です。


新たな仕組みで変わる熱中症対策

  • WBGTをリアルタイムで確認
    校庭などの暑さの状況を、スマートフォンやパソコンから随時把握できます。

  • 危険な暑さへの対応を迅速化
    体育や部活動、体育祭練習などについて、休憩、活動時間の短縮、内容変更、中止などを速やかに判断できます。

  • 暑さの変化を継続して把握
    一時点の測定ではなく、時間とともに変化するWBGTを継続的に確認できます。

  • 教職員の負担を軽減
    測定のために現場へ移動する作業を減らし、生徒の健康観察や安全確認に、より力を注ぐことができます。

  • 蓄積したデータを今後の安全対策へ
    測定データを蓄積し、体育祭や部活動などの活動計画や安全対策にも生かしていきます。


もちろん、数値だけで活動の可否を決めるわけではありません。生徒一人一人の体調、活動内容、水分・塩分補給、休憩の状況などを教職員が確認し、WBGTを客観的な判断材料の一つとして活用します。


体育祭に向けた練習もこれから本格化します。生徒たちが仲間と力を合わせ、思い切り挑戦できる環境をつくるためには、「頑張れる環境をつくること」と同時に、「危険を早く察知して止めること」も学校の重要な役割です。


ICTは授業や学習だけに活用するものではありません。学校安全の分野でも、リアルタイムのデータと教職員の目を組み合わせることで、より迅速で確実な対応につなげることができます。


「経験や感覚」に、リアルタイムの「データ」を加える。


八王子市内初となる今回の取組を、生徒の命と健康を守る新たな学校安全の一歩として、本校ではその効果を検証しながら、より安全・安心な教育環境づくりを進めていきます。