7月の避難訓練講話「火災・防火シャッター」
- 公開日
- 2025/07/02
- 更新日
- 2025/07/02
校長室より
今日の訓練は家庭科室からの火災、そして防火シャッターが閉まる、という想定の訓練です。毎月訓練をしていく中で、皆さんとても避難行動が上手になってきています。でも、ここで考えてみましょう。訓練と本当の災害の違いって何かわかりますか?それは「心」です。本当の災害が起こると、誰の心にも、とても大きな「不安」がやってきます。中には泣き出したり、パニックになって大声を出したり、急に走り出してしまったりする人がいるかもしれません。火事の音、熱、煙、においなどによって、そうした不安は一層強められて、普段の行動ができにくくなるのです。だからこそ、こうした訓練で、本当に起きたときのことを想像し、「おかしもち」の約束を徹底しなければならないのです。一人ならば走って逃げられても、大人数で走ったら誰かが転び、結果みんな逃げられなくなってしまうのです。
さて、今日は「防火シャッター」について皆さんに見てもらいました。「防火シャッター」は火事の時、煙や炎の広がりを押さえ、中にいる人たちが安全に避難できる場所を作り出してくれる大切な装備です。でも、廊下や階段が突然シャッターで仕切られてしまったら、やっぱりパニックになってしまうかもしれません。興味をもってシャッターを眺めていたら挟まれて大けがをしてしまうかもしれません。だからこそ、今日のような訓練で「防火シャッター」の仕組みや危険性をしっかりと知り、落ち着いて避難することを体で覚えることが大切です。
最後に校長先生からもう一つ、お話をします。夏休みが近いですね。先生が小さいころ、お父さんお母さんから「絶対にやってはいけない」と言われていたことが二つあります。何だかわかりますか?それは「石を投げること」と「火遊びをすること」です。この二つは人にぶつかったり、火事になったりした時に、取り返しのつかないことになってしまうことだからです。毎年20件以上の「子供の火遊び」が原因の火災が発生し、家が燃えたり、山火事が起きたり、人が亡くなったりしているのです。ライターやマッチが落ちていたら、つい拾いたくなる人もいるかもしれませんが、「絶対に」触らない。約束してください。花火や焚火は、大人と一緒に楽しみましょう。