学校日記

引き渡し訓練 校長からの話について

公開日
2025/04/30
更新日
2025/04/30

校長室より

 日本は、災害大国だといわれています。例えば、小さいものを含めると1年間に約1000回の地震が起こっています。1日に3回は日本のどこかで起きている計算になります。また最近では、地球温暖化の影響もあって、夏でも冬でも台風や低気圧の接近に伴って、大雨や強風、洪水といった風水害も発生しています。毎年日本の近くには約25個の台風がやってきて、そのうち半分の12個くらいはとても近くまで来て、そして3個くらいは「上陸」と言って日本列島の上に勢力を保ったままやってきているそうです。台風が来ると、河川の洪水、農作物への被害、各地での土砂崩れなど、必ず大きな被害が出ています。巨大地震や台風などによる風水害などの大きな災害が起きそうになると、政府から「警戒宣言」や「特別警報」というものが出されて、人々に災害の発生を知らせ、なるべく被害を小さくしようという努力をしているのです。
 そんな時、学校では、すぐ授業をやめて、帰りの支度をして、お家の人に迎えに来てもらうようにします。みんなが不安でパニックになりそうなときにも、あわてずに安全に、皆さんがお家の人に会って一緒に帰れるようにする訓練が、今日の引き渡し訓練です。南大沢中学校に兄弟がいる人は、年上の家族から順番に引き渡しを行うので、本当に災害が起こった時にはかなり長い時間、学校で待ってもらうことになるかもしれません。でも、この南大沢小学校の校舎や体育館は、台風や地震にも耐える丈夫な構造をしているので、安心してください。
 保護者の皆様、本日はご多用の中、引き渡し訓練にご参加いただき、ありがとうございます。先程お話ししましたように、「大規模災害時における警戒宣言」等が出されたときには、原則として子どもたちは学校で待機させ、保護者引き渡しによる下校となります。
学校からは、様々な手段でご連絡をいたしますが、災害時には、ニュースやインターネット等で正しい情報を集め、ご家族の安全を確保された後、引き取り人としてご登録いただいた方にお子様を学校に引き取りに来てくださいますようお願いします。万が一、交通機関などが止まり、どなたも迎えに来られない場合は、学校が責任をもってお子様をお預かりしておきますので、どうぞご安心ください。
 今日は大変お忙しい平日にこのような形で訓練に参加していただきました。貴重な機会ですので、ぜひ各ご家庭の防災意識を高めるチャンスにしてください。
1 今日の設定を振り返りながら、自宅までの危険個所、回避ルートを確認してください。
2 家庭の防災対策、食料品の備蓄などを確認してください。
3 東京防災のマイタイムライン…いつ、どこで、だれと落ち合うのか。携帯電話が使えないことも想定して、しっかり確認をしてください。
 最後に、学校からの連絡があります。先週より、本校の周辺でたびたび不審者の目撃情報があり、現在も方面別の集団下校、教職員による見守り、南大沢警察によるパトロールを実施しているところです。児童には「いかのおすし」の約束について改めて考えさせるとともに、万が一不審者と遭遇した場合の対処方法について、具体的に指導を行っています。C4thH&Sでお伝えしているとおりです。児童、そして保護者の皆様には大変ご心配をおかけしているところですが、今後とも可能な範囲で児童の登下校の見守りをお願いします。そして、遅刻や早退をする場合には、必ず保護者の方が付き添って、確実に本校の教職員に引き渡してください。児童だけで遅刻や早退をさせることはできません。ご理解、ご協力をお願いします。