3月避難訓練講話「放送機器の使えないときの避難」
- 公開日
- 2025/03/05
- 更新日
- 2025/03/05
校長室より
今日の訓練は家庭科室からの出火、という火災の想定でした。しかしこれまでと違うのは「放送機器が使えない」ということです。火災が発生すると、火の勢いや熱によって電柱や電線などの電力設備が壊れてしまう可能性が起きます。このような場合、電線が切断されたり、電力設備が機能しなくなったりするため、停電が発生することがあるそうです。また、消防士が火災現場での消火活動を行う際には、電気の流れを遮断することで消防活動の安全性を確保するために、電力会社に対して意図的な停電を依頼する場合もあるそうです。
これまでの訓練では「放送をよく聞いて、安全を確保して「おかしもち」の約束を守って避難しよう。」と学んできましたが、実際の火災が発生した時には、放送機器が使えないことも十分考えられる、ということです。今日の訓練では、先生たちが自分の声やハンドマイクを使って、皆さんに火災の発生や避難誘導を呼びかけましたが、もし、その声やハンドマイクの誘導すらなかったとしても、皆さんのすることはいつでも同じ。「今起きていることを正しく理解し、いのちを守るために最も大切な行動をとる」、ということですね。皆さんの目、耳、鼻…五感をフル活用させて、事故発生の状況を知り、「おかしもち」の約束を守って自分の命を守ってください。何かが燃えていたら、独特のにおいがしてくるかもしれません。大きな音が聞こえてくるかもしれません。そうした「手掛かり」に気づき、そして危険なところに「近づかず」に避難することが大切です。
さて、今日の訓練で本年度の避難訓練はすべて終了です。地震、火事、不審者対応…様々な状況下で、皆さんはしっかりと行動することができるようになってきました。世の中は発展し、便利になりましたが、地震、台風、大雨、猛暑…自然災害はむしろ増えているような気がします。岩手県、山梨県、長野県などでは、まさに大規模な山火事が起きています。家が焼けて避難所に身を寄せている人もたくさんいるそうです。この先必ず大きな災害に自分が出遭う、ということを意識して、自分の命を自分で守れるような人になってください。