学校日記

朝会から 「挨拶の意味について」

公開日
2023/05/09
更新日
2023/05/09

校長室より

 みなさん、おはようございます。「語先後礼」しっかりできるようになりましたね。今日は難しい漢字を紹介します。「挨拶」。読める人がいるかもしれません。そう「あいさつ」です。みなさんはどんな挨拶を知っていますか?皆さんたくさん知っていますね。毎日使っているからかな?今朝はこの「挨拶」の意味について考えてみましょう。ぜひ覚えて帰って、おうちの人にも伝えてみてください。
 この「挨拶」という漢字、難しすぎますね。先生は「愛札」と書いてもいいのかと思いますが、これには訳がありました。この言葉の由来を調べてみると、お坊さんの修行に使われていたことが分かりました。お坊さんたちが自分の心を鍛えるために行う「禅問答」という修業。これは修行している人が、その先生に様々な質問をして、相手の考えを聞く、いうことを延々と繰り返す修行です。そのことを「一挨一拶」といったのだそうです。お坊さんの修行の言葉だから、難しかったのかもしれませんね。次に漢字の意味を調べてみましょう。「挨」には「押し開く」「互いに心を開いて近 づく」、「拶」には「迫る」「擦り寄る」という意味があります つまり、お互いの心を開いて、相手の心に近づいていくという意味になります。昔の人たちも、この言葉を大切にしていたことが分かります。
 さて、それでは、みなさんが誰かに挨拶しているときのことを想像してみてください。だれかが、前の方からやってきます。「あ!怖そうな6年生。どうしよう、叱られちゃうかなあ…。わ、やっぱり背も高いし、顔も怖そう。」どんどん近づいてきます。目が合いました。「おはよう!今朝は月曜日だから、朝会があるよ。」「え?…おはよう。」(なんだ、6年生全然怖くないや。あんなにやさしい笑顔で挨拶してくれた。今度は自分から声をかけてみようっと!)
 こんな経験、だれにでもあると思います。校長先生も、人とすれ違うときには、やっぱり少しドキドキします。でも、すれ違う人から「おはようございます」って声をかけられたり、もっと言えば「目を合わせて会釈してもらう」だけでも、すっと気分が晴れてきます。そして自然に笑顔が生まれてきます。そんな気持ち、他の人にも味わわせてあげたいな、と思ったら、ぜひあなたが先に挨拶してみてください。不安そうな表情の相手も、きっと安心して元気になります。今朝は「挨拶」という漢字はとっても難しいけれど、だれでもできて、人と仲良くなる一番簡単な方法についてのお話をしました。