9.11 内発的動機を引き出す
- 公開日
- 2025/09/11
- 更新日
- 2025/09/11
学校から
★本日の投稿には写真がなく、文章のみで堅苦しいかもしれませんが、お読みいただけたら幸いです
人が何かに取り組む際(子どもが学びに向かう際)の原動力は、「楽しさ」と「必要感」の2つしかないのではないかと思います。
「楽しさ」と「必要感のうちの半分」は、自分自身の中から内発的に湧き出てくるものだと思います(内発的動機)。
「必要感のうちの半分」の例としては、「自分のために、テストでいい点数を取りたい」などの思いが考えられます。
対して、「必要感のうちのもう半分」は、周囲に与えられるものだと思います(外発的動機)。
その例としては、「頑張って人に褒められたい」「やらないと怒られる」「やったらご褒美がもらえる」などが考えられます。
どちらの動機から引き出されるやる気が長続きするかは、明らかに「内発的動機」です。楽しければ、また、よりよい自分になるための必要感なら長続きしやすいです。
一方、「外発的動機」からくる取組は、保護者など周囲のサポートが減ると持続しません。また、「ご褒美をもらうこと」など、目的が学ぶことではなくなってしまいます。
このことを踏まえると、学校や保護者が、学ぶことの楽しさを中心とした「内発的動機」を引き出すことを意識する必要があります。そのためには、「どうして?」「この続きは?」などと、子どもが自ら問いをもてるような授業を構成したり、言葉がけをしたりすること、また、知的好奇心、探究心を満たすための環境を整えてあげることが大切です。
昨日のHP投稿では、外発的動機づけで学びに向かうきっかけをつくりつつ、高学年では内発的動機づけにシフトしていくことを意図した家庭学習の積み上げ方を示させていただきました。
10歳前後に子どもたちが物事を俯瞰的に見ることができるようになってくると、ご褒美でつったり押さえつけたりするやり方は、子どもたちに足元を見透かされるようになっていきます。だからこそ、外発的動機づけが有効なのはその前までなのだと思います。
教職員に授業づくりの視点として示している、「子どもの内発的な問いを引き出すための仕掛けづくり」については、機会があればまたいつの日かのHP投稿等にて話題にいたします。