9.8 「自己肯定感が下がっていないか」が一つの指針(教育相談、支援教育)
- 公開日
- 2025/09/08
- 更新日
- 2025/09/07
学校から
学齢期における発達の歩みには大きな個人差があります。読み書きや運動技能の習得には幅があり、子どもによってそのスピードが異なるのは自然なことですし、数年程度の学力、発達の違いは、成人してからは自他共に気にならないことがほとんどだと思います。
だからこそ、自分のお子さんの発達、成長が緩やかだなと感じた時に、しばらく様子を見るのか、それとも何か手立てを講じるのかは悩みどころだと思います。
ここで重要になるのは、「自己肯定感が低下していないこと」だと考えます。
もし周囲と比較して「自分はできない」と感じ、否定的な自己認識をもつようになれば、学習意欲や挑戦する姿勢が削がれてしまい、自己肯定感は低下すると考えられます。
一方で、努力や小さな成長を周囲に認められながら、「自分は○○は苦手だけど○○が得意だから大丈夫」と、肯定的な自己認識がもてれば、また次頑張ろうという気持ちが続くと考えます。
学齢期は能力が大きく伸びる時期であり、安心して学べる土台を整えることが将来的な成長につながると考えます。発達の遅れそのものを過度に心配するよりも、子どもが自己価値を実感できる環境づくりを重視することが大切だと考えます。
8.27発行の学校だよりや学校HPの特別支援教育ハンドブックにあります通り、八王子市並びに上壱分方小学校には、お子さんのよさや伸ばしたいポイントに応じた複数の学びの形態があります。
「お子さんの自己肯定感は低下していないか(この先低下してしまわないか)」という規準や義務教育卒業後の見通しを大切にして学び方を選択することが求められると思います。