困ったときに発見がある
- 公開日
- 2014/01/20
- 更新日
- 2014/01/20
校長より
おはようございます。
いつも元気な挨拶で嬉しいです。ありがとう。
さて、今日は、何かうまくいかなくて、困ったときに工夫すると発明・発見があるという話をします。
柔道家に西郷四郎という人がいました。ずっと昔のことです。100年位前です。とても強かった。小説の姿三四郎のモデルになった人だと言われています。
柔道をスポーツにまで発展させた人は、加納治五郎という人です。体の小さな人でしたがやはり強かった。この、加納治五郎さんは「浮腰」という技がとてもうまかった。相手が、ようし、やっつけてやる、と思って向かっていくと、脇に手を差し込んで、ヒョイッと腰を回して軽く投げてしまう。西郷四郎も一生懸命向かっていくのだけれど、ヒョイッと投げられてしまう。
西郷四郎は考えました。よーし、投げられないように、腰を回すときにパッと飛び越えてみよう。加納治五郎が投げようとすると、パッと飛び越えました。
今度は加納治五郎が考えました。飛び越えられないように、脚を上げてみよう。西郷四郎は飛び越えられず、投げられてしまいます。この技を「払腰」といいます。
そこで西郷四郎は、脚を相手の脚にひっかけて、上体をそらして「払腰」を防ぎます。
また加納治五郎が考えます。腰を沈めて吊り上げるようにして投げました。これを「釣込腰」といいます。このようにして技が発展してきました。「釣込腰」は今でもオリンピックや世界選手権で使われている技です。
今日のお話は、うまくいかないこと、難しいことに出会ったとき、工夫をすると新しい発見・発明があるという話でした。
平成26年1月20日 児童朝会で、校長の話より