学校日記

11月5日(木)「自分でやってみよう」と思える力(自己効力感)を育てる

公開日
2026/11/05
更新日
2026/10/29

学校長より

子どもたちは、これから様々な課題に向き合い、自分で考え、行動していかなければなりません。その一歩を支えるのが、「自分にもできそうだ」「工夫したり、助けを借りたりすれば乗り越えられそうだ」という自己効力感です。


義務教育を終え、進む道や生活の場が広がっていくときに、「まずは自分で行動してみよう」と思えること。その土台を日々の暮らしや学びの中で育てることは、保護者と学校が担う大切な役割の一つだと考えます。


子どもが困っていると、先回りして助けたくなるものです。失敗やつらい思いから守りたいという気持ちも自然なことです。しかし、大人がいつも答えを出し、問題を解決してしまうと、「自分で考え、行動して、乗り越えられた」という経験を積む機会が少なくなります。目の前の困りごとを解決することに加え、その先の困りごとに向き合う力を育てる視点も欠かせません。


そのために、その子の今の力や心身の余裕に応じて、転んでも立ち上がれる余白、つまり、子ども自身が考え、行動する部分を残したいものです。例えば、忘れ物が続くときには、一緒に確認表を作り、本人が確かめる部分を設けます。学習でつまずいたときには、「どこまで分かった?」「何を使えば考えられそう?」と問いかけます。


大切なのは、本人が取り組める大きさに課題を調整することです。疲れや不安が強ければ支えを増やし、安全やいじめに関わる問題には大人が責任をもって対応します。助けを求めることも、自分で状況を変える大切な行動です。


できた後には、「どんな工夫が役立った?」と振り返る。うまくいかなければ、方法や目標を一緒に見直す。必要な手助けをしながら、本人が考え、選び、動く機会を守る。その積み重ねを通して、「困っても、できることからやってみよう」と思える力を、家庭と学校で育てていくことが大切と考えます。