9月17日(木)子どもや他者の強い言動に動かされすぎないために
- 公開日
- 2026/09/17
- 更新日
- 2026/09/17
学校長より
学校や家庭では、例えば次のような場面が起こることがあります。
〇子どもが友達に強い言葉を使い、自分の思いどおりにさせようとする。
〇子どもが保護者に暴言を吐いたり、激しく拒んだりして、要求を通そうとする。
〇子どもが教員の注意に強く反発し、指導をやめさせようとする。
〇保護者が学校に強い口調で迫り、対応を変えさせようとする。
〇学校が一方的な説明を重ね、保護者に学校の方針を受け入れさせようとする。(これについては、学校は気を付けてまいります)
立場は違っても、暴言や威圧、無視、強い拒否など、相手が困るような言動によって、相手の行動を変えようとしているように感じられる場面があります。
これらは、本人が意識的に相手をコントロールしようとしているとは限りません。不安や不満、悔しさ、疲れなどをうまく言葉にできず、本人も気づかないまま、強い言動で相手を動かそうとしていることもあります。
こうしたとき、周囲が慌てて要求を受け入れたり、怒りを収めてもらうために相手の思いどおりに動いたりすると、結果として、
「強い言い方をすれば、相手は動いてくれる」
「相手を困らせれば、自分の要求は通る」
という経験を積ませてしまう可能性があります。これを「誤学習」といいます。
相手側の「誤学習」を防ぐため、また、自分や相手の気持ちや体を守るために大切なのは、相手の感情に巻き込まれすぎず、落ち着いて対応することです。その際には、相手の気もちを決めつけたり評価したりせず、自分を主語にして伝えます。
「怒っているのかな、と私は感じているよ」
「その言い方をされると、私はつらい(悲しい)よ」
「私は、落ち着いて話してもらえたら、きちんと聞きたいと思っているよ」
「強い言い方をされても、その要求に応じることはできないよ」
相手の気もちは受け止めようとする。しかし、暴言や威圧によって判断は変えない。そして、落ち着いた言葉で伝えられたときには、丁寧に耳を傾けることが大切です。
暴力や強い威圧があるときは、その場で解決しようとせず、まず安全を確保します。
「私は怖いので、いったんここを離れます」
「この状態では話を続けられません。落ち着いてから話しましょう」
相手がどう感じ、行動するかは相手の課題です。その言動に自分がどう応じるかは、自分で選ぶことができます。
相手の気もちは想像する。でも、決めつけない。
相手の思いには耳を傾ける。でも、暴言や威圧には動かされない。
こうした関わり方が子どもたち自身に少しずつ身に付いていくことで、誰もが今より心穏やかに過ごせる教室や学校に近づいていくと考えています。
お子さんが強く出る側になったときにも、強く出られる側になったときにも、ご家庭で一緒に考え、助言していただく際の参考となれば幸いです。
家庭と学校が共に大切にしていきたい、自分と相手の双方を守るための関わり方です。