9月2日(水)怒りの感情と上手につき合うために~子どもの手本となるために、私たち大人ができること~
- 公開日
- 2026/09/02
- 更新日
- 2026/08/31
学校長より
人と関わっていると誰しも、思わず腹が立ってしまうことがあるのではないでしょうか。
「約束を守らない。」「何度伝えても同じことを繰り返す。」「自分なりに一生懸命関わったのに、その思いが伝わらない。」
子育てでも学校でも、このような場面は決して珍しくありません。
しかし、怒りの原因は、「できごとそのもの」にあるのではありません。
怒りは、自分の中にある「こうあるべき」「こうしてほしかった」という期待と、現実とのずれから生まれているのではないでしょうか。
例えば、「子どもなら約束を守るはず」「保護者なら学校の考えを理解してくれるはず」「先生ならこう対応してくれるはず」「相手も自分と同じように考えているはず」
このような期待が満たされなかったとき、人は怒りを感じやすくなります。
だからこそ、怒りを感じたら、まず立ち止まって自分に問いかけてみたいものです。
「私は、何を期待していたのだろう。」
そして、もう一つ考えたいことがあります。
「その期待は、相手も同じように抱いていただろうか。」
子どもには子どもの発達段階や経験があります。
保護者には家庭の事情や考え方があります。
教職員には教育観や経験、学校全体の方針があります。
それぞれが大切にしていることは、少しずつ異なります。
つまり、怒りの背景には、「どちらかが正しい・間違っている」ということ以上に、期待や価値観の違いが隠れていることが少なくありません。
怒りは、自分が大切にしているものが軽んじられたり、傷つけられたりしたと感じたときに生まれる自然な感情です。
ですから、「怒ってはいけない」のではありません。
大切なのは、怒りに任せて言葉や行動を選ぶのではなく、その怒りの奥にある自分の期待を見つめ直し、相手との違いを理解した上で、よりよい対応を選ぶことです。
子どもは、大人の姿を見て感情との付き合い方を学びます。
大人が怒鳴る姿ではなく、一度立ち止まり、自分の気持ちを整理し、相手と対話しながら解決しようとする姿勢こそが、子どもたちにとって何よりの手本になります。
保護者と教職員は、それぞれ立場や役割は異なりますが、「子どもの成長を願う」という思いは共通しています。
だからこそ、お互いの期待や考え方に違いがあることを前提に、対話を重ねながら理解を深めていくことが、子どもにとって安心できる学校づくりにつながると考えています。
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