6月18日(木)他者に「期待」してしまうことと上手に付き合う力(課題の分離、自己決定、主観的現実、定数と変数)
- 公開日
- 2026/06/18
- 更新日
- 2026/06/17
学校長より
子どもたちは日々、多くの人と関わりながら生活しています。その中で、「友達なら分かってくれるはず」「先生なら気付いてくれるはず」と期待することがあります。期待すること自体は自然なことですが、その期待が大きくなりすぎると、自分自身を苦しめてしまうことがあります。
例えば、「仲の良い友達なのだから、休み時間はいつも一緒に遊んでくれるはず」と考えていた子がいました。ところが、その友達が別の友達と遊んでいる姿を見て、「自分は嫌われた」と落ち込んでしまいました。しかし実際には、その友達はその日だけ別の遊びをしたかっただけかもしれません。
また、「先生は自分の頑張りを認めてくれるはず」と思いながら係活動に取り組んでいた子がいました。しかし、先生が忙しく声をかけられなかったことで、「どうせ認められていない」と感じてしまいました。
このような場面で大切なのは、「相手がどうするか」は相手の課題であり、自分が決められることではないと理解することです。相手を変えようとするのではなく、「自分はどう考え、どう行動するか」に目を向けることが大切です。
本校では、子どもたちの自己決定力や自己調整力を育てることを大切にしています。思い通りにならないことがあったときに、相手を責めたり自分を否定したりするのではなく、「自分には何ができるだろう」と考えられることが、しなやかに生きる力につながると考えています。
ご家庭でも、お子さんが友達とのことや学校での出来事を話した際には、「相手はどうしてそうしたのかな」と考える前に、「あなたはどう感じたの?」「これからどうしたい?」と問いかけてみてください。自分で考え、自分で選ぶ経験の積み重ねが、自己決定力や自己調整力を育てていきます。
人とのつながりを大切にしながらも、自分の幸せや安心を相手の行動だけに委ねないこと。期待に振り回されるのではなく、期待と上手に付き合うこと。その力は、子どもたちがこれから様々な人と関わりながら成長していくための大切な土台になると考えています。