自然のアルバム223 ゴンズイ

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《赤と黒》

☆赤いには、果皮(かひ)といい、種子をつつんでいるものです。その皮がさけているようすがよく見えます。黒いのは種子です。赤の黒の対比(たいひ)がとても美しい実です。

☆ゴンズイという魚がいますが、漁師は、ゴンズイがとれてもすぐにすててしまうそうです。植物のゴンズイもなんの役にもたたない木ということで、この名前になりました。

☆秋の紅葉もなかなかステキです。赤と黒の実と同時に葉が色づくすがたはたいへんよいものです。ふつうの雑木林に見られるもので、恩方のあちこちの野山に見られます。

自然のアルバム222 ハマキガ

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《いろいろなハマキガ》

☆よくみると、葉っぱがまいてあるのがわかりますか。これは、ハマキガの仲間です。葉っぱの合わせ目には、細い糸が見えます。この糸は、ハマキガが自分でだしたものでしょう。

☆このハマキガは、やや太っちょで、中をのぞく、同じような形の幼虫がいました。とてもくわしい図鑑で調べようとしたのですが、な、な、なんと、このハマキガの仲間は数百種類いることがわかりました。

☆植物と虫との関係というのは、とてもおもしろいものです。虫だけでなく、植物とどのように関係しているかを知ることは、生き物の生態(せいたい)を学ぶ、とても楽しい勉強だと思います

自然のアルバム221 ノササゲ

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《実の色いろいろ》

☆秋はいろいろな植物が実をつける季節でもあります。この実にもいろいろな色があります。よく見るものは、赤と黒ですが、それ以外にも写真のようにノササゲの青むらさき色のものもあります。

☆ドングリの実の色は、どれも茶色です。どうして、いろいろな色のドングリがないのでしょうか。それは、鳥との関係にあると思います。ドングリは、ころころところがって仲間をふやすために、実に色をつける必要がなかったのでしょう。


☆それにくらべ、写真のように、つるや低木などの実には、いろいろな実があります。これは、鳥にその実を食べてもらい、仲間をふやすということと関係があるようです。

自然のアルバム220 フユイチゴ

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《今が食べごろです》

☆森に入り、いろいろな植物を観察することは楽しいことですが、森の恵(めぐみ)にも感謝(かんしゃ)したいものです。写真のフユイチゴはあまずっぱく、それはそれはおいしいイチゴです。

☆野山に見られるイチゴで一番おいしいのは、どれでしょうか。人それぞれ好みはちがうと思いますが、私は、NO1はモミジイチゴ、NO2は、このフユイチゴです。


☆野生のイチゴはどれも食べることができます。うまい、まずいのちがいはあっては、すべて食べられます。ヘビイチゴを毒イチゴと思っている人も多いようですが、毒はありません。ただ、あまりおいしいイチゴとはいえません。

自然のアルバム219 ナツハゼ

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《野生のブルーベリー》

☆先週、恩方の近くの山を歩いて時に見つけました。野山は錦秋にそめあげられて、てくてくするのには最高の季節となりました。寒くなりましたが、一歩外にでるといろいろな発見がありますよ。

☆このナツハゼというのは、ツツジ科の低木で、実がごらんのようにブルーベリーそっくりです。味はややすっぱいのですが、昔の子どもたちのおやつになったのでしょう。

☆写真ではよくわかりませんが、実の上のほうがハチマキをしたように見えるので、ハチマキコゾウという別名もあります。いろいろな実が色づいて、秋を彩っています。

自然のアルバム218 ノボロギク

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《かわいそうな名前》

☆一年中どこでも見られる植物です。どんな環境にも強いようなものは、ほとんどが帰化植物です。もちろんこのノゴロギクも明治初めに入ってきたものです。

☆日本には、やや山地性の植物で、サワギクというものがあり、その別名がボロギクといいます。よくにているので、野にあるので、この名前がつきました。

☆だんだんと寒くなり、野山の花も少なくなってきています。そんな時は、近くの道ばたや空き地で、このような花を見つけるのもよいのでは・・・。ルーペで見るとなかなかです

自然のアルバム217 サワフタギ

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《るり色の実がきれいです》

☆今の季節には、いろいろなきれいな実が見られます。赤が特に多いようですが、ご覧の写真のように、るり色のとてもきれいな実もあります。

☆名前は、サワフタギといって、川の近くによくみられる低木です。花は、6月ころに真っ白なとてもきれいで、すずやかな雰囲気を感じさせてくれるものです。

☆この植物は、ハイノキ科といって、あまり聞いたことのないものですが、南の地方には、あれこれといろいろとあるようです。恩方にもありますので、ぜひ見つけて見つけてください。

自然のアルバム216 タンポポ遊び

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《タンポポの水車遊び》

☆今の季節でも、タンポポはさいていますが、それらは、全てセイヨウタンポポです。日本のタンポポは、春しか花をさかせません。花の茎を部分を3センチくらいに切ります。

☆花の茎を切った後は、たてに5つか6つにさけてから、しばらく水につけておくと、ごらんようになります。これを水道のところにおくと、いきおいよくくるくると回ります。

☆まん中に通す軸(じく)は何でもよいのですが、メヒシバやオヒシバの茎、それから、マツの葉っぱなどでもOkです。いろいろな遊びができるタンポポは子どもにとっても身近な存在のようです

自然のアルバム215 ユキムシ

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《雪のように》

☆体に白いろうのような物質(ぶっしつ)をつけて、フワフワとまるで雪がふっているように見えるので、雪むしといいます。また、初雪がふることになると、よく飛ぶそうです。この前の土曜日に学校で見かけました。

☆正しくは、タマワタムシ科アブラムシといいます。害虫(がいちゅう)でもありますが、そのすがたは、とてもかわいく、飛ぶ力も弱いので、空気の流れでフワフワと雪が舞うように見えます。


☆この虫はいろいろな呼び方があるようで、綿(わた)のように見えるので、ワタ虫というところもあるようです。私は、ちいさいころシロッコ(白っ子)とよんでいました。

自然のアルバム214 ノコンギク

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《野菊の季節》

☆日当たりのよい草原や林のふちなどにふつうに見られる野菊(のぎく)です。名前は野に生育する紺菊(こんぎくーこん色をしたキク)ですが、白っぽいものもあります。

☆いつのまにかヒガンバナの花も終わり、キンモクセイの花もかれてきています。季節は本格的な秋から冬へと向かっているようです。植物や虫や風や雲などで季節の変化を知りましょう。

☆秋の野菊といえば、ノコンギクの他に、まず、ユウガギクが咲き始め、シロヨメナ、シラヤマギクその他いろいろと続き、最後にリュウノウギクが咲けば、秋も終わりになるでしょう。

自然のアルバム213 色づくカエデ

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《いろいろなカエデが色づいて》

☆上恩方の山々の木々も色づいて、目を楽しませてくれます。童謡の「もみじ」の♪赤や黄色の色さまざまに♪とあるように、あざやかにはなやかに紅葉が美しい今日このごろです。

☆恩方の山には、イロハモミジ、イタヤカエデ、ウリカエデ、チドリノキなどいろいろなモミジが赤や黄色にそまっています。このカジカエデというのは、その中でもめずらしいものでしょう。

☆このカジカエデはカナダの国旗にもあるサトウカエデにそっくりで、とてもよい形をしています。なお、サトウカエデの木からは、あまいあまりメープルシロップがたくさんとれます。

自然のアルバム212 ヤツデ

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《ヤツデの花がさくと、朝夕冷えてきます》

☆葉っぱの先が8つに分かれていて、手のように見えるので「ヤツデ(八つ手)」という名前になりましたが、8つに分かれるものは少ないようで、7つか9つに分かれるものが多いようです。

☆写真ではあまりはっきりとしませんが、花の台のような所が光っているのが分かりますか。これは、ヤツデの花から出る「蜜(みつ)」で透明(とうめい)の水のようです。

☆11月も半ばになると、花をさかせる植物も少なくなります。そこで、このヤツデの蜜はとても貴重(きちょう)なものとなり、ハナアブ、ヒラタアブ、ハエなどがよく花に来ています。

自然のアルバム211 ハナイバナ

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《小さな花にも》

☆この植物も畑のすみにひっそりと咲いていたものです。名前ハハナイバナといい、葉っぱと葉っぱの間に花をつけます。花の大きさは、2ミリほどのものです。

☆こんな小さな花でも、ぜひ目にとめて見てください。ルーペで見ると、さらにその美しさにハッとさせられます。ムラサキ科の植物で、よくにたものにキュウリグサなどがあります。

☆この植物には、同じ仲間でワスレナグサというものがあります。とても名前がステキです。園芸種として有名で、花もだいぶ大きいように思います。

自然のアルバム210 コケいろいろ

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《よく見られるコケ》

☆これからの季節、植物は姿を見せなくなりますが、そんな中でもコケはいつでも緑色で、元気いっぱいのようです。このこけは、どこにでもよく見られるコケです。

☆左がギンゴケとよばれるもので、銀色をしています。また、右は葉っぱがまいてしまうので、ハマキゴケというそうです。どちらもどうろのえんせきによく見られます。

☆これらのコケの観察ポイントは、ルーペを使ってじっくりとながめることだと思います。まるで、深い森に入ったような錯覚(さっかく)で、とても水々しい感じがします

自然のアルバム209 イヌガラシ

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《よくにたアブラナの仲間》

☆このイヌガラシは、前号のスカシタゴボウとは図鑑で見ると、いつもとなりどうしで紹介されています。とてもよくにたアブラナ科の植物で、花びらは4枚です。スカシタゴボウと同じくモンシロチョウの食草でもあります。

☆どちらも同じような所に生えています。どこがどのようにちがうのかを見つけることは、科学の一歩で、まちがいさがしのようで楽しいですよ。

☆スカシタゴボウにくらべると、葉っぱのきれこみがやや浅いような感じがしたり、葉があまり茎をだかないようであったりもしますが、一番のちがいは実の形。細長ければイヌガラシで、これが一番のポイントです。

自然のアルバム208 スカシタゴボウ

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《アブラナの仲間》

☆今、あちこちの畑を歩くと、このスカシタゴボウというアブラナ科の植物がよく見られます。前号のナズナと同じくアブラナ科で、花びらが4枚です。

☆このスカシタゴボウは、どこにでも見られる植物で、水田や道ばたなどにもあります。小さな花をそっと手でとってその枚数を数えてみてはいかがでしょうか。

☆アブラナ科の植物は、ダイコンやワサビなど、からいものが多いようです。このスカシタゴボウはどうでしょうか。まだ、直接体験したことがないので、今度チャレンジしてみるつもりです

自然のアルバム207 イナゴ

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《大人も子どもも同じ》

☆イナゴにはいろいろな種類がいますが、くわしくはわかりません。ただ、イナゴなどのバッタの仲間はどれも、大人も子どもも同じで形をしていて、だんだん大きくなります。

☆このように、さなぎの時がない虫を、不完全変態(ふかんぜんへんたい)といいます。ほかに、昆虫は、カブトムシのようにさなぎになる完全変態の二つに大きくわかれます。

☆イナゴは、後ろ足で飛ぶ力が強く、移動はすべて飛ぶことによって、生活しています。イナゴがよちよち歩いている姿(すがた)を見たことがありますか。見たことのある人は連絡ください。

自然のアルバム206 クモのらんのう

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《あれなんだを大切に》

☆何かおもしろそうなものがぶらさがっています。あちこちと歩くと、いろいろな不思議なものに出会えます。あれ?なんだという気持ちをもつことが大切なことだと思います。

☆これは、クモのらんのうです。卵嚢(らんのう)というのは、たくさんのタマゴをつつむふくろのようなもののことです。このクモは、夜になると平らな網(あみ)をはり、虫をつかまえるそうです。

☆タマゴは秋にふかして、赤ちゃんがふくろの中にいるそうです。赤ちゃんで冬をこし、春になるとはいだしてくるようです。よちよち歩きのクモの赤ちゃんに会える日を楽しみにしています

自然のアルバム202 クサギ

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《くさい木》

☆校庭の南側にある古い校門の近くにクサギの木があります。葉っぱをちぎるととてもいやなにおいがし、くさいので、クサギといいます。しかし、実はとてもきれいです。

☆花もとてもきれいで、白い花びらと赤いがくのコントラストがとても美しいです。この花は、穴の筒が長いので、アゲハの仲間が蜜をすいに来ています。モンシロチョウでは、蜜が吸えないのです。


☆5つのがくの上に藍色(あいいろ)の実がのっています。この実をすりつぶし、昔は染料(せんりょう)にしたそうです。灰汁でにて、こした液(えき)でそめたものが、浅葱(あさぎ)色になります。

自然のアルバム203 ニガキ

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《にがい木》

☆この木の幹(みき)や枝(えだ)など、どこでもにがい味がするので、にが木という名前になりました。よくにた名前のつけかたで、くさい木があり、くさ木というものがあります。

☆このにがい部分から胃腸(いちょう)の薬が作られるそうです。良薬(りょうやくーよい薬)は口ににがしといいますが、このニガキはそれだけ、よくきくということでしょう。


☆このニガキは、味もものすごいのですが、実のにおいなどもかなりきつい感じがします。昔は、ニガキ科というものがありましたが、今ではミカン科になっています。実もややミカンににています。

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