朝会の話 9月7日(月)
- 公開日
- 2009/09/07
- 更新日
- 2009/09/07
校長室より
「チャレンジ 〜失敗は成功の元〜」
さて、2学期の目標は決まりましたか。どんなことにがんばろうと思っていますか。
是非、2学期は「チャレンジ」してもらいたいので、チャレンジの話をします。
先生が6年生を教えていたときのことです。こんなことがありました。
学芸会のときのことです。劇をすることになりました。
役をオーディションで決めます。みんなやりたい役をするために、練習をしてきました。ある女の子は主役に挑戦しました。チャレンジです。小学校最後の学芸会、自分の力を思いっきりだそう、と決めて、主役を選んだのです。歌って、台詞もたくさんある役です。何日も何日も練習しました。
オーディションの日、懸命に持てる力を出しました。でも、他の友達も一生懸命練習してきて、とても上手でした。合格するのか、不安でした。
結果は、不合格でした。
チャレンジしたけどダメでした。がっかりしました。
チャレンジなんかしない方が良かったと思ってしまう子も多いのではないでしょうか。はたしてそうでしょうか。みんなだったらどうしますか。
先生も心配しました。その子が一生懸命練習していたのを知っていたので、やる気を失うのではないかと。
しかし、反対に先生はその子に教えてもらったのです。
ちょっと気落ちして、元気がなかったのですが、もらった役「町の人」を立派にやり通したのです。台詞は、2つ。「私はおいしいパンを作るパン屋です。」と、火事の場面での「火事よー火事。キャー。」でした。それをこれ以上ない、と言う演技をやりきったのでした。特に『火事よー。火事。キャー』という台詞がもう何年も前のことなのに、このように鮮明に覚えている位、すばらしかったのです。みんなも大絶賛の演技でした。
まさに、この女の子は失敗を成功の元にしたのです。
そして、主役に勝る演技をみんなの心に残したのです。チャレンジには失敗がつきもの。失敗はいっぱいしても、そのことをなにくそ、と思って、次に進む。これこそが真のチャレンジです。
まず、自分の力を思いっきり発揮するチャレンジを。
次に、失敗しても、それを生かして真のチャレンジを。
松下幸之助さんは言っています。
『失敗したところで止めてしまうから失敗になる。
成功するところまで続ければ、それは成功になる。』