9月30日(火)全校朝会講和
- 公開日
- 2014/09/30
- 更新日
- 2014/09/30
校長室
お早うございます。先週の土曜日は運動会でした。自分の頑張ったところをお家の方に見つけてもらえましたか。みんなの演技を支える係活動とか自分の出番を待っている時の態度とか、目立たないところをしっかりとやってくれていた人も多かったですね。その中でももう一度誉めたいのは、組体操の時の6年生の態度です。急に音楽が止まってしまい、きっとこれからどうなるか不安だったことでしょうが、先生を信じて集中を切らさず、逆に集中を高めて待つことができました。2回目の演技の方が途中までの演技より集中力がぐんとアップしていたのが私にはよく伝わってきました。きっと、終わった後の満足感を皆が十分に感じられたのではないでしょうか。自分が予想しなかったことが起こった時にどうしたらよいか、低学年のよい手本になったと思います。
今日は秋の七草についてお話をします。皆さん、春の七草は覚えていますか?「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ、これぞ七草」というおまじないがあるのでよく覚えられていますが、秋にもちゃんと七草があるのです。「ハギ・キキョウ・クズ・フジバカマ・オミナエシ・ナデシコ・オバナ」これが秋の七草です。校長室の傍に張っておきますので、見てみてください。
なんで、秋の七草は、春の七草より知られていないのでしょうね。秋の七草は食べられないからでしょうか?
実はこんな言い伝えがあるのです。今から1300年程前の人に山上憶良(やまのうえのおくら)という歌人(歌を詠む人)がいました。6年生はもう習っているでしょうね。この人が万葉集と言う歌を集めた本の中で、次の歌を詠んでいます。
「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」
「秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば七種(ななくさ)の花」
ここに出てくる尾花とは、皆さんも知っているススキのこと、朝顔はこの時代には日本にはまだ無くてキキョウの花のことだったようです。
つまり、秋の野を歩いていて目に付いた花を数えて行ったらこの七種類になったようです。結構いい加減に決められたものですね。城山小の近くにも結構ありますから、探してみてください。ただ藤袴と桔梗は今に無くなってしまうかもしれないという絶滅危惧種のレッドリストに載っている花ですので、見つけても取ってしまったりしないでくださいね。
このように日本には季節の移り変わりを感じさせるものがたくさんあります。皆さんに季節の移り変わりに気が付き、美しさを感じるように育ってほしい。これが校長先生の願いの一つです。
10月の6日は十三夜。今月の8日に続いて、また美しい月を見ることができる季節です。日本人として、自分の国の美しさを思い切り味わえるようにしていきましょう。
ただ、自然は美しいだけでなく、危険なこともあります。ニュースで聞いている人もいるでしょうが、御嶽山と言う火山が噴火して、たくさんの方々が亡くなったり、怪我をされたりしてしまいました。とても悲しいことです。10日は城山遠足もあります。自然の中に入るときは、危ないこともあるということを忘れずに自然を大切にしてつきあっていきたいものですね。
これで今日のお話を終わります。