大論争!5×2と2×5は同じなのか?
- 公開日
- 2017/11/15
- 更新日
- 2017/11/15
校長より
小中一貫教育で、数学の先生と協議をしていると、タイトルのことについて、「どちらでもいいのでは?」という話になることがあります。
数学の場合、a×b=b×aとなり、答えは同じなので、どちらでもよいという解釈になるのです。
小学校の算数、それも2年生の段階では、かけ算の意味について理解を深めなければなりません。
(1)「えんぴつを1人に2本ずつ、5人に配る」
(2)「えんぴつを2人に5本ずつ配る」
この2つの場合について2年生は考えています。
不安になってしまった2年生、自然に周りの子と話し始めます。
「5×2じゃない?」
「いや、2×5だよ。」
「どっちでもいいんじゃない?」
など、いろいろな意見が出ています。
とてもよいことです。
これを解決していくのが算数なのです。
問題場面を図に表していくこと、「一つ分の数」×「いくつ分」=「ぜんぶの数」になることなどから、どちらの式がよいのか考えていきます。
(1)の場合は2×5、(2)の場合は5×2にしないといけません。
数学と算数の大きく違うところです。
なお、4年生の面積の学習などでは、「たて4cm、横5cmの長方形」の面積を求めるには、4×5でも、5×4でもよいことになります。
場面によって式の立て方が変わってくるのです。【校長】