身近に相談できる大人を!
- 公開日
- 2017/11/13
- 更新日
- 2017/11/13
校長より
校長は、1週間の始めである全校朝会の講話は、できるだけ、明るく、元気になる話題にしようと心がけています。
しかし、今朝の講話では、ちょっと暗い話をしました。
神奈川県座間市で起きた殺人事件の話をしたのです。
小学生にこの話をするのはどうかと思いましたが、今は、小学生でもスマホなどを持ち、面識のない人間と会える環境ができている場合があります。
私は、この事件は遠い話ではないと考え、全校朝会で話すことにしました。
5年生のあいさつ名人のお手本の後、子供たちに次のような話をしました。
【校長講話概要】
・神奈川県の座間市で9人の人が殺されてしまうというとても悲惨な事件があった。
・被害にあったのは、自分で死んでしまいたいと思っていた人たちが多かったと言われている。さらに悲しいことである。
・あさひ学級の子たちが、音楽会で「ジュピター」という曲を演奏する。
・「ジュピター」は木星という意味の英語である。
・木星は太陽系の惑星、地球の兄弟星である。
・地球よりずっと大きいが、生命がいる可能性は少ないと言われている。
・月にも火星にも金星も、暑すぎたり寒すぎたり空気がほとんどなかったりして、生命がいる可能性はほとんどない。
・2年生がびゅんびゅんロケットや銀河鉄道999に乗っても、生命のある星は見付からないかもしれない。
・今、こうして、命があることは宇宙の奇跡である。
・しかし、一方で、自分で死んでしまいたいと思う人がいるのはとても不幸なことである。
・きっと、死んでしまいたいほど、辛いことがあったのだろう、悩んでいたのだろう。
・でも、どうして身近な人に相談しなかったのだろう。
・相談すれば、きっと犯人のところに行くのを止めてくれたはずである。
・みなさんは、どうだろうか。
・困った時や悩んだ時に、身近に相談できる大人は思いつくだろうか。
・おうちの人のことを考えた子もいるだろう。
・でも、おうちのことで悩んだら誰に相談するか。
・学校の先生でもいい、学童の先生でもいい、近所のおじさんやおばさんでもいい。
・もちろん、校長先生でもいい。
・とにかく、辛い時に一人になってはダメ。
・校長先生は、みんなのことが大事。絶対、今回の事件で被害にあった人のようになってほしくない。
・だから、誰でもいい。必ず身近に相談できる大人を作っていてほしい。
・校長先生からの強いお願いである。
現代のネット社会の闇とも言える今回の事件。
誰にも相談できず、一人で悩みを抱える子をつくらないことが大事です。
「なかきた家族」のみなさんが、子供たちの相談相手になってくださることで、多くの子供たちの心が救われます。
全員で、この地域の子供たちを見守っていきましょう!【校長】